姑息的手術 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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姑息的って、その場しのぎって意味なんですよね。
卑怯、卑劣という意味で使っている人多いけど。

で、ガンなんかでガンを見える範囲全部取り切る(実際不可能と思うが)手術を根治的手術、例えばそのガンのせいで腸閉塞起こして食べ物の消化に支障をきたしている時に、その腸を流れるようにするためにガンは取り切れないけど、そこだけ取って腸を通すみたいなのを姑息的手術って言ったりするわけです。

で、整形外科で骨折して機能障害起こしそうだったり、治癒するまで安静にしてたら寝たきりになりそうだから早く動けるようにとか整復内固定手術したり、変形して動かない関節だったりそうなりそうだから人工関節入れたりするわけだが、これで短期的には長持ちさせて執刀医は根治したつもりで満足だろうが、介護保険審査なんてしてるとその後早々に動けなくなって車椅子寝たきりになってるなんて例の方が多いわけで、これも姑息的手術だなと確信してしまう。

しかし、整形外科に確実に筋肉を付け筋力を上げる筋トレを導入すれば、それが姑息的なものではなく、その後も機能向上する根治術になり得るのだが。

そもそも、骨粗鬆症で骨折してるなんて筋力低下とセットなわけで、筋力上げ続けてたら薬なんか無くても骨もそうそう折れないし、変形なんてのも筋力あって痛みなく動けてたら問題にならないし、筋トレ人口がマジョリティになったらそれだけで整形外科が暇になるし、医療費もバカ下がりするだろうし、介護保険が必要になることも激減することが予想されるわけですよ。

整形外科の手術は現在ほぼ、姑息的手術と言わざるを得ないが、筋トレをしていると手術が減るだろうが、やると根治術たり得るわけで、やり甲斐が変わってきますよ。
整形外科医の皆さん。

あ、手術することが仕事だからそれは不要でしたか?

ちなみに理学療法の体操は二十歳までしか筋トレになりませんからね。
それで、筋トレやらせてるつもりになってたら、頭悪いと思われますよ。