清濁併せ呑む | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 

 

 

私が開業した理由って、ここで何度も言ってるかもしれませんが、弱った人を強くしている整形外科が無いなら自分がやってみようってだけの理由だったわけです。

 

しかし、やはり、医療、整形外科、リハビリテーション科って現行医療システムの中に、私が思う弱った人を強くするというものが入り込む余地が無く、世の中もそんな弱った老人が強くなんかなれるわけない、歳だからしゃあないってのが常識の世界で需要を掘り起こせるわけでもなく、安く?(今も安いと思うけど)保険診療ギリギリでやるのも疲れたなと思って自費診療のクリニックに変えたわけです。

 

で、現在またフリーター増やしてその間に自費診療で弱った人々を強くするという状況にしたわけですが、フリーターの保険診療の側で自分の思いを入れ込む必要も無いと思うようになり、いわゆる普通の弱り続ける中で癒やす医療をしてお金を貰うってので良いやって思うようになったんですね。

だってお金を作らないと病院に迷惑がかかりますし、患者さんもそういう保険診療の標準医療、ガイドラインに沿った医療が安心だなんて思っている人が集まっているわけですから、そこでもっと弱った体を強くできる方法があるんですよと伝えるなんて面倒臭くなったってのもあるんですよね。

 

もちろん、そんな中で数少ない、歳取って動けなくなった自分を何が何でも何とかしたいという方がいたら、自分のクリニックの名刺をこっそり渡そうかななんて、新名刺は作りましたね。

 

でも、そういう方はほとんどいませんし、渡しても来ない人が大多数だとは思いますよ。

スクワットチラシ配ってやった人が未だにゼロなのと同じだと思っています。

 

と、今更大人になったと言うか、正義に拘らず清濁併せ呑むという感じも仕方ないのかなというか、そういう世界なんだなと理解したというか、妥協したのではなく保険開業医を終えて目覚めたというか適応したというか、そういう気分がしています。