私が弱った老人に筋トレしなさいって言ってるのは、ある意味パラダイムシフトなのかもしれない。
今までは老人と言えば、体が弱って機能低下を起こしてますから、落ちた機能内で過ごしてもらう、できる範囲の軽い運動をしてもらわなければならないと思われていたのでは無いでしょうか?
そして、医学的には筋力増強効果のある運動は自動運動というレベルの話で止まってますから(有酸素運動と無酸素運動に分けてる時点で間違いに気付かないといけないと思うが)、老人の筋トレはちょっと負荷かけた歩くのよりも軽い運動をして、歩ける老人にもリハビリした気になっている。
そんなことしてても、筋肉が強くなろうという適応刺激になりませんよというのが、筋トレをしてきて運動器を診るようになった私筋肉ドクターの単純な主張なわけです。
筋トレを何とか効果的なものにしてやろうと、真摯に筋トレと向き合ってきた私と、何となくたまに運動する程度の皆さんとは、パラダイムが違うわけです。
老人に筋トレしなさいと言うと、そんなの無理とか言う古いパラダイムの方が多いわけですが、そうしないから弱り続けて歩けなくなるわけです。
私が診てた人は90代でも少しずつ筋力アップし、歩行速度も上がって、今まで渡りきれなかった信号の横断歩道も楽々と渡りきれるようになったとおっしゃるわけです。
それでも無理とか言いますか?