ヴォルクハン 必殺ムーブ 個人的ベスト5 | Master-Dragonブログ

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音楽が趣味です。

私が、今頃、夢中になっているヴォルク・ハン。

中学生の頃、リングスと出会い、「世の中にこんなにエキサイティングなものがあるのか」と衝撃を受けました。

当時、空手こそ習っていたものの、本で読んだ知識しかない関節技の攻防を観て、14歳の私が一体どれほど理解できていたのか…

実際にサンボを習い、キックボクシングをある程度経験した今観返すと、この21世紀も1/4が過ぎようという時代に於いても驚きの連続でした。

そして30年振りに、”寝ても覚めてもハンの事しか考えられない”という状態に陥ってしまうのです。

 

今日は、私の超個人的な「ヴォルクハン 必殺ムーブ」を5つ紹介いたします。

 

 

1、よくわからない合気道の技

 

ハンが初めて日本へ来た時、日本にはいろいろな武道があるが、一番興味を惹いたものは何ですか?という質問に対し、

「アイキドーだ。あの円の動きが非常に面白い!」

と答えていました。

こういってはなんですが、到底、(競技的な意味で)実戦的とは思えない合気道。奥義を極めた者のそれしか実戦での使用には堪え得ない... 

ロシアにいたんですね。達人が。

合気道の技が、総合格闘技のリングで実際に使われる様なんて、生まれて初めて観ましたし、ハン以降は一度も見た事がありません。

見よう見まねで、合気道の奥義をちょこっとだけ極めてしまった男!

 

 

2、飛びつきアキレス

 

アキレスと書きましたが、この状態からヒールでもアンクルでも何でもいけます。

スポーツサンボのルール的には、アキレスですね。

これは、寝技へ移行するための手段の1つという認識かも知れませんが、実は必殺技と呼ぶにふさわしいものなのです。

細身のハンですが、彼の脚の内転力(腿を内側に締め付ける力)はとてつもなく、まだ関節を決めていないのに、脚で挟まれただけでギブアップしそうになるぐらいだそうです。

前田戦でセコンドから「前田さん!飛びつきアキレス気を付けて!!」という声が飛んでいたのを思い出します。スタンドで最も警戒すべきムーブです。

 

 

3、軸足折りアキレス

 

ここ一番!という時に仕留める技として、私的にハンの必殺技は何?と聞かれたら、これを挙げます。

アキレス腱固めは、実は高度の技術が必要で、決まるポイントが人によって数cm違っていたり、経験がものを言う技です。なので、近年のMMAではほとんど使われる事がなくなったのですが、ハンほどの絶対的な極める技術を持っていればこその必殺となり得るムーブ。

これが出る時=試合が終わる時。

必殺技というのは、そういうものですよ!

 

 

4、すぐ疲れる

 

ロシア勢は、スタミナ面が弱点でしたね。

しかし私的には、このハンが休んでいるっぽい姿勢もかっこいいんですよ!

だって、目を見て下さい。これが狼の目!

逆に、試合中にこんな姿勢を取れるのなんて、他には藤原組長ぐらいしかいないんじゃないですか?

ちなみにスタミナ云々の理由を説明すると、彼らは、ロシア国家(当時はソビエト)が優秀なアスリートの生活を保障する”国家スポーツ制度”の恩恵で生活していたのですが、それがペレストロイカによって崩壊した後は、様々な仕事に就きました。その傍ら、数ヵ月に一度来日してリングスの試合に出ていたわけでして、専業選手として活躍していた頃より練習時間が十分取れないというのが原因でした。

特にコピィロフは、警備会社で運営でロシア国内を飛び回っており、ほとんど練習は出来ていない状態でKOKにも臨みました。前田曰く「現役の頃だったら、もうブッチぎりで優勝だよ」との事です。いやほんとに。

なお、前田日明は、”革命によって路頭に迷った世界クラスのアスリート達を、リングスで大勢救った”という事で、ロシアの格闘技界では今でも英雄なのだそうです。いい話ですな。

 

 

5、クロスヒールホールド

 

やっぱりこれを外すわけにはいきません。

ハンの代名詞!何人の日本人が真似をしたか...そして諦めたか...

サンボ式の正面から取るアキレスの態勢で、プロレス式の対面足を取る方向に極める。といってもわかりにくいですかね。

この複雑に絡み合った形と、足を交差するという極め方、そして秀逸なるネーミング。

それまで誰も見た事のない形で極める、まさに「未知の強豪」を印象付ける技でした。

世界は広い。

これが、ファイティング・ネットワーク。

世界最強の男は、RINGSが決める!

 

 

以上。

私のスーパー個人的趣味でした。

リングスに関しては、もう語り出したらエンドレスですからね。また書きます。