人気劇団ブラジルの主宰にして、脚本家のブラジリィー・アン・山田さんから推薦文をいただきました。
以下の通り。
ボス村松と出会ったのはいつだったろうか。
たしか8年前ぐらいに細々とおこなわれたブラジルのワークショップだった。
それぞれの俳優に隠密に指示を出す『指示エチュード』で、
私は「だれかにグーで殴られる」という指示をボスに出した。
ボスならやってくれる。そんな信頼関係は初対面のボスに全くありません。
ただランダムに手に取った紙にそう書いてあっただけだった。
ボスはその指示に不満を感じていたのかもしれない。
エチュード中に、場の空気の読めない発言を連発し、共演者を苛立たせ、
しだいに「こんなエチュードやってらんねえ」とメタレベルの不満を露骨に発散させ、
(あー、こんなエチュードやらなきゃよかったな)と私が思ったその時です。
共演者のひとりがボスに掴み掛かり、その勢いで、『ほぼグー』で殴りました。
その瞬間、ボスは不敵な笑みを浮かべ、舞台をおりました。
素晴らしい策士でした。
私が俳優に心から拍手を送ったエチュードのひとつです。
そんなボス率いる鋼鉄村松の新作公演があるそうです。
是非、その目で策士の描く世界をご確認ください
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・・・正直に告白します。
すんません。
それ、おれがエチュード下手なだけです。
不敵な笑みは・・・
強がりと思われます。
・・・。
そんな正直な私の芝居は、愛らしいに違いない。
結論は、見に来てくださいに変わりなし!!
劇場で、お待ちしております!