第一弾は同志社大学です!

同志社大学は関西トップクラスの私立大学で、毎年受験者が多くかなりの難関大学であります。が、日本史に関しては教科書や資料集をきちんと勉強すれば高得点が取れる標準的な問題であるため、比較的高得点獲得が要求されますガーン高得点獲得のためのテクニック等も話しながら解説していきますねニコニコ

 

問題は著作権の都合上掲載しておりません。もちろん赤本を買うのが一番ですが、入試問題と解答は東進の大学入試問題過去問データベースを活用することがおすすめです!(ただし解説はついていない場合がほとんど)

 

 

 

それでは早速解説の方に入っていきましょー!

 

大問Ⅰ

鎌倉時代や室町時代の中国、朝鮮、琉球、北海道に関する問題です。外交系は苦手意識をもちやすく、苦戦した人も多いのではないでしょうか。図などを見て1回でもゆっくり整理して理解を深める機会を設けておく必要がありますね。

設問A

a 答えは石築地。元寇の際、朝鮮半島から距離の近い博多湾を防衛するための防塁です。完答したいですね。

 

b はこざきぐうと読みます。と言いつつ恥ずかしながら私も知りませんでした滝汗資料集や用語集には記載がありましたが、かなり難度の高い問題でしょう。蒙古襲来の際筑前にある筥崎宮に亀山上皇直筆の「敵国降伏」という勅額を掲げて神仏加護を得たなどのエピソードがあるようです。(持参の資料集にはこの勅額が載っていました)

2問目から難しいのを出されると焦ると思いますが、落ち着いてほかの問題に取り組みましょうね。

 

c南宋と混同してしまいがちですが、南宋は1279年に元によって滅ぼされています。つまり、高麗は文永の役(1274)前から元に服属していましたが、南宋の元服属は文永の役と弘安の役(1281)の間で起こった出来事なのです。

 

d足利義満は明の皇帝から義満は「日本国王源道義」と呼ばれました。源は天皇から下賜された本姓で、道義は義満の法号であるため、「中国の皇帝から得た称号」となると日本国王が正解となります。源道義の意味が分からなくても、漢字4文字という指定もあるので、そこから推測してもらってもOKです。よく入試問題で見る問題ですので、取りたい問題です。

 

e、f室町時代の日朝貿易の輸入品というと、木綿が一番有名ですね。こちらは逃したくないです。ですが大蔵経も大切ですね。ちなみに日本からは銅や硫黄、蘇木や香木も輸出していました。少し細かいですが、同志社受けるなら取りたいです

 

g対馬の宗氏は日朝貿易の統制(倭寇の禁止など)に取り組んでいたのですが、宗貞茂が亡くなったことで、倭寇の活動が活発になってしまいました。そこで朝鮮軍は対馬を倭寇の本拠地と考え攻撃して起こったのが、応永の外寇です。次の問題にもかかわってくるのですが、1510年に朝鮮の三浦にいた日本人による暴動事件である三浦の乱と少し混同しやすいので、注意しておきましょう!

 

h三浦のそれぞれの名称は同志社に限らず聞かれることが多いので、富山浦、乃而浦、塩浦はきちんと暗記しておきましょう!

 

iあじと読みます。琉球においてグスクを中心に勢力を広げた首長のことですね。少し細かいですが教科書に掲載されていますので、差がつく問題ですね。

 

jシャクシャインと間違えがちですが、コシャマインは1457年(室町時代)、シャクシャインは1669年(江戸時代)です。この設問では主に室町時代のことが問われているし、道南十二館というヒントも与えられているので取りたいです。

北海道や沖縄に関する歴史は問われやすいですし、ピンポイントで出しやすいテーマでもあるので入試本番までに必ず整理しておきたいです。問題のテーマが北海道や沖縄だった場合大量失点の可能性がありますゲッソリ

また後日北海道史や沖縄史の大まかな流れを解説できたら良いなと思っています。

 

設問B

 

ア 答えは朱元璋ですね。朱瞬水は徳川光圀に仕えた儒学者で、永楽帝と光武帝は中国の皇帝ではありますが、永楽帝は明の代目の皇帝(日本史だと永楽通宝が有名ですね)、光武帝は後漢の皇帝(金印の話に出てきます)です。ちなみにややこしいこと言いますが、朱元璋は別名「洪武帝」ともいわれていて、洪武通宝も鋳造されています。

 

イ これは少し難しいですね。遣明使が入港した場所に関しては、寧波の乱(明貿易に関する細川氏と大内氏の争い)を想起できれば寧波は選べるかと思いますが、皇帝に拝謁する場所=都は少し難しいかと思います。初め朱元璋は南京で即位したのですが、後に北京に都が移ったのです。資料集等には記載があると思いますが、これは落としても仕方ないでしょう。

 

ウ 開元通宝は日本が和同開珎を鋳造する際に参考にした唐の通貨になります。つまり明銭ではないので開元通宝を選びます。開元通宝は細かいですが入試ではよく問われているイメージです。アの解説でも少し触れましたが、洪武通宝、永楽通宝、宣徳通宝が有名な明銭です。それぞれ初代明皇帝、3代目、5代目の時に鋳造されたものです。宣徳通宝は若干細かい知識になりますが、教科書等で紹介されていると思いますので、名前ぐらいは知っておきましょう。通貨関連は日本の通貨も中国の通貨も出てくるので覚えるのが難しいかもしれませんが、一度整理して確認しておいてくださいね。

 

エ 消去法で解きますね。まず2番は治外法権や関税自主権といった日本でいう明治期に出てくる用語ですので消します。また、4番は対等な関係を結ぶとありますので、×です。冊封には上下関係があります。残るは1番と3番ですが、先に答えを言いますと、1番は朝貢の説明、3番が冊封の説明になっています。

1と3で迷った場合の解き方ですが、設問Aのdを思い出せば解けると思います。問題文をみますと、足利義満という言葉が見えます。足利義満は日本国王源道義という称号を明皇帝からもらっていましたね。この問題文の文脈的にもこのことが問われていると分かります。つまり中国の皇帝が称号を周辺諸国に与えるという記述がある3番が正解になります。用語の詳しい説明は覚えておくのが一番ですが、問題文を確認したり、その例をイメージしたりすれば解ける場合もありますので、アプローチの仕方を覚えておいてくださいね爆  笑

 

オ 蘇木と香木は設問Aのe、fの解説でも触れましたが、琉球を通じて日本から朝鮮など外国に輸出していた代表的な品物です。絹と胡椒は迷うと思いますが、日本が明から生糸や絹織物を輸入していたことを想起すれば、絹が間違いだと考えられるのではないでしょうか。輸出入品に関しては、時代ごとに変わりますし、入試でも問われやすい箇所ですので、時代ごとにしっかり確認しておいてくださいね!

 

カ 答えは漢城ですね。地名系は正直暗記していないと解くのが難しいと思います。おそらく教科書にも載っていると思いますので、知らなかった人はここで確認しておきましょう。倭館がおかれたのは三浦(富山浦、乃而浦、塩浦)と首都の漢城です。

 

キ 設問Aのgでも解説した内容です。もう一度確認しておきましょう。三浦に住む日本人が特権の縮小に対し暴動を起こした事件が三浦の乱です。寧波の乱は貿易の実権を握ろうとした大内氏と細川氏との間で起きた争い、刀伊の入寇は朝鮮軍が対馬を倭寇の本拠地だと考え襲撃した事件(詳しくは設問Aのgの解説)、弘安の役は文永の役の後再び元が日本に攻撃した事件ですね。

 

ク 4の、前期倭寇が足利義持の禁止令により姿を消していったという記述が誤りです。豊臣秀吉の記述はあっています。足利義持は明との朝貢形式の貿易を嫌い、日明貿易(勘合貿易)を一時中断したことで知られていますが、前期倭寇を禁止したわけではないです。前期倭寇は足利義満が九州を制圧したこと(1番の記述のように前期倭寇は対馬や壱岐、肥前松浦地方の住民が多かった)や勘合を用いた日明貿易の開始により鎮圧されたのです。比較的細かい知識で難しいかと思われますが、誤りを見つける問題ですので、足利義持のしたことを覚えておけば何とか得点できると思います。

 

ケ カと同じく地名の問題ですので暗記しておくしかないですね。すべて今でいう北海道あたりの地名で、消去法で解くのは難しいと思います。箱館は室町期というより幕末の開国の時に出てくる地名ですね。松前は江戸時代の松前氏の支配地域、志苔舘(道南十二館の1つ)は室町期の中国銭が出土した場所ですね。

 

コ この問題は室町期の北海道の様子についてある程度頭に入っていれば解けるでしょう。南部氏は南部塗や南部鉄器を連想しますが、岩手県ですね。伊達氏も主に陸奥を支配していましたから岩手県、最上氏は最上川を連想すれば東北の一族だろうと推測できます。このように、名前から似ている歴史用語や地名を連想する力も大切です。ただ歴史用語を暗記するのではなく、どうしてこの名前なのだろうか、歴史用語はどういう意味なのかを意識して勉強していけば自然に身についていきますニコニコ

 

 

というわけで大問Ⅰの解説はこれで終了です。大問2以降はまた更新していきますのでお楽しみに!

 

間違いや疑問点等ありましたら、コメントに書いていただけると幸いです。