トマトを見ると、思い出すおはなしがあります。
辛くなると思い出す、トマトのおはなしがあります。
わたしが尊敬する、大好きな先生が教えてくださいました。
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赤くて甘くてジューシーなトマトができるために、
あえて、たくさん水を与えないんだよ。
なぜだかわかる?
水がないと、トマトは生きていくために、
どんどん土の中深く、広範囲に根をのばして、
水のある方へ、水のある方へ根を広げていくの。
そうして根をしっかり張って育った幹になったトマトの実は、
それはそれは甘くてみずみずしくて、おいしくなるんだよ。
これ、どういうことかわかる?人生にあてはめてごらん?
自分で考えたり、悩んだり、がんばったりせず、
何もかも恵まれている環境ってうらやましいよね。
でも、人の心の痛みや苦しみ、
それがあったからこそわかる、有難みや喜びを、
深く感じることができるかな?
「苦労しなさい」と、言っているわけではないよ。
苦労なんてしなくていいけれど、
その時々に起きる、悩みや葛藤、
それをちゃんと乗り越えたからこそ、
人としての魅力・深みが増すよね。
自分ならどっちがいいかな?
表面だけがよくて味わいがないものと、
中身が濃くて味わい深いもの。
どっちの人と、あなたなら一緒にいたいと思う?
いまもし、自分が乾いていると思うなら、
まさに根を張るときだよ!
その感情をしっかり味わって、たくさん学んで、
しっかりとした実をつけるチャンスの時なんだよ。
たくさんのことを吸収できる、とてもいい時期なんだよ。
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大好きな先生が教えてくれた、トマトのお話し。
誰かの心にも、届きますように。