歌でイマジネーションのパスを出す | うたごころは止まらない。あなたの背中を歌で押したい。

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都内のカフェで歌のライブ活動をしています。懐かしい洋楽や邦楽を歌っています。

「ミチクサ先生」ってご存じですか?
日経新聞の連載小説で、
作家は伊集院静さん、
主人公は夏目漱石。


きのう、有名なエピソードが出てきました!

英語の講師をしている夏目漱石が、
「I LOVE YOU」を
「月が綺麗ですね」と訳す伝説のシーン。

どう訳せばよいかを質問した生徒に、
「”月が綺麗ですね”とでも訳しておきたまえ」
と答えていました。


いろいろと想像できます。

・あなたは月のように綺麗、
・あなたは月のように かけがえのない存在、
・あなたと一緒に綺麗な月を眺めていたい、


私は、ふと、
ギタリストさんから
常々言われていることを思い出しました!

「歌うとき、
全部を歌い上げようとしなくていいんだよ。

俺たちは、聴く人に、
イマジネーションの
パスを出すだけでいい。

だから、
全て歌い上げようと頑張らなくていいよ」


私、今まで、
I LOVE YOUを
「私はあなたを愛しています」って、
心を込めて、全力で歌っていました!


そうではなくて、

“月が綺麗ですね”ぐらいの感覚で歌って、

聴く人それぞれに、
I LOVE YOUの解釈を委ね、
想像を膨らませて頂くのがよいのですね。

イマジネーションのパスを出すって、
そういうことなのでしょうね。
ようやく腹に落ちました。


ミチクサ先生、ありがとうございます!
夏目漱石は、やっぱり凄い!
ちか
p.s.
ギタリストさんにも、
ちゃんと御礼を言わなくては。
いつも恥ずかしくて言えていない。
御礼こそ、心を込めて言わないとね。