中島敦『李陵・山月記 弟子・名人伝』
角川文庫の、文豪ストレイドッグズVer.
ちなみに、太宰治の『人間失格』もこのバージョン持ってる。
文豪ストレイドッグズは、第一期のアニメがあんまりはまらなくて。
二期はおもしろいらしい、っていう噂は聞いたけど観てない。
でも、表紙になると惹かれたww
「李陵」って、こんな話だったかな。
と、色々新発見。
人の一生、何が大事なんだろう、何を大事に生きたらいいんだろう、とか複雑なことを考えさせられる。
「山月記」はほんと短いお話なんだね。
「弟子」、っていう孔子とその弟子子路のお話には、最後泣いた。
弟子の訃報を聞いて、その屍が「ししびしお」にされたと知るや、孔子は亡くなるまで塩漬け類などの一切の塩を口にしなかった、っていうくだりの話には胸が痛くなった。
いや、たぶん、よく読解すべきはそこじゃない気はするけどw
「悟浄出世・悟浄歎異」、はすごい。なんかよく分からないけどすごい。←
哲学的に、というか社会哲学的に?
ほんとよく分からないけど、また繰り返して読もうと思う感じ。
西遊記に出てくる沙悟浄のお話なんだよね。それが、こういう裏話というか、エピソードになるとは。
中国古典が元になったお話ばかりだから、なじみがあるものが多くて。難しい言葉がたくさんあっても、なんとか読み続けられる。
中島敦を読むと、自分の頭の悪さを再認識できるのかも。←え
あの林修先生も中島敦は読むべきって言ってたし!
これの前に、夏目漱石の『三四郎』を読んだ。
このくらいの時代の人達の文章は時々読んで頭を動かすのにちょうどよさそう。
というか、ちょうどよくはなくて、私の手には余るけど、楽しい。