民主党の高速道路無料化政策:このニュースを見て、国がこんなことをリードするなんて、「??」と思って、少々の怒りを感じてしまったのは私だけだろうか。
そこからの教訓は、
『理想を実現するために、現実の障壁を壊すことに固執するべきで、現実的な制限から、理想を曲げることはあってはならない。』ということ。
この政策に関して、意見を述べるならば、
1. CO2削減目標と完全に矛盾している。
2. これは、マーケットの原理からいうと、ただの価格下落を促進しているだけで、これによって迷惑を被ったJRなどの鉄道業界・タクシー業界はどうなるのか?価格競争にもっていかれて、業界構造が悪くなるだけである。運送業界は、渋滞で困る。
3. 民主党の人気は一瞬あがるかもしれないが、長期的にはただのムダ。国民としても渋滞も増えて、いいことはあまり見えない。
まず、こういう風な矛盾した戦略がでることからして、そもそも「全くVisionがないこと」は浮き彫りであるなあと思ってしまう。
もちろん、各省庁との兼ね合いの中でこうなっていることは想像できなくはないが、理想を実現するために、現実のバリアを超えていく方策を立てるのが仕事であって、現実にがんじがらめになって、理想を捻じ曲げてプランを出すのが政府の仕事ではない。