連日の餃子報道に関して | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。

おさしぶりです。


今は少し熱がでている状態です。




新ブランドでの猛烈な「プロセスおよび役割」の変化になかなか簡単にはうまくツイテいけない


ストレスからのもののようです。




非常に苦しい時期ですが、こんな時期があるから成長できるのだ。と開き直るしかありません。




さて、題名に関してなのですが、連日の餃子報道。


「国民の80%が中国産は買わない」という過剰反応とマスメディアの騒ぎ方。




双方に関して、「もう少し落ち着いてくれ」と思ってしまいます。




まず、消費者の反応について。


「原因は農薬」という報道への、直接的反応。




少し耳をすまして聞いてみれば、報道にしっかりした根拠がないことは一目瞭然だと思います。


そして、もし「野菜の残留農薬」が原因なのであれば、サプライチェーンのことさえ考えれば、


「事件数が少ない」という事実が少々不思議に思えないだろうかと思うのです。




数点のキャベツだけに、農薬が以上に集中して残留する可能性は、少なそうではないか。


というところです。原因はもしかしたら日本にあるかもしれないという可能性が残ってるのに


中国のせいにするのはよろしくない。




そして、翌日、英会話にて、「中国の食料についてどう思うか?」聞かれたとき、




「もし、農薬が原因で、それが彼らの自助努力で改善可能なのだとしたら、安価であってもリスクのある中国商品を日本人が絶対的に拒めばいい。そうすれば、中国食料に対する需要は低くなり、輸入はされない。彼らは改善えざるをえなくなるだろう。しかし、我々が、短期的には、その分のコストアップ分を払わなければならない。もしくは、問題はコストを負担するという問題だけでなく、根本的に、日本の食料必要量という意味において、食料を依存するしかないのであれば、中国以外の他国に依存するか、日本の食料依存を高める、日本の食料消費を減らすいう決定・あるいは国際的交渉および法律こそが解決なのかもしれない。」




というようなことを言ったら、




「Understand.でも、ダメだ。食の安全はあるべきだ。中国なんてダメだ。絶対買わない。」


という意見にまた戻る。




反応的な態度は物事の本質・解決策を見えなくする。


もしくは、物事をただ単に悪化させる。




中国バッシングをして、ただ単に安い食料が手に入らなくなったとき、


どうしてくれるんだ!と思ったりする。




更にいうと、中国産品を避けることなど、もはやかなり難しい。


企業がコスト削減のプレッシャーを受けている限り、最終製品がMade in Japanであったとしても、


その中には、かなりのMade in Chinaが混ざっているのだから・・・・




もう少し、日本人がすこしでも考える癖というのをつければいいと思う。






それから、マスメディアに対して、


1社が「残留農薬」だといえば、それに乗っかるという報道の仕方。


まず、もう少し考えて「事実と推論を混ぜるな」といいたい。


君たちは頭いい人なのだから、バカな報道はするな、といいたいところ。




それはおいておいても、


「マーケティング」という観点から見た時Mediaはあまりにも単純な方法論しか身に着けていない。




それは、「追従戦略」という選択。「扇動戦略」でもいいだろうか。


この傾向があらわれるはやはり追従を是とする日本人だからなのだろうか。




グローバルのテレビをみてみれば、特に政治的な論争においては、各局が違う意見をいっていると聞く。


=「差別化戦略」




もっと、テレビ局は、差別化し、さまざまな視点を国民に提供していくべきだと思う。




たとえば、「我が局は扇動的な報道はしない。中立的な立場で報道をする。」とポジショニングするとすれば、


そうすれば、視聴者にとってもはや重要視されていない、報道の速さという無駄な競争からいち早く抜けて、


新しい競争軸を見出せるかもしれない。




消費者が、「報道に対する選択の自由」をもてる時期は、これだけ反省する機会は与えられているのに、まだやってこないのだろうか。




そろそろ国民も自らがしっかりと考え、メディアに好き勝手にさせない世の中というのが実現されてほしい。


もしくは、メディアは国民をしっかり教育するという義務をしっかり果たしていくべきではないか?