最近思うことがある。
この会社に入って言われること。
「ロジック・戦略・左脳型人間・・・・・・」
僕は正直、これだけでは売れるものは作れないと感じている。
「右脳が強い人間を使えるようになりなさい」とも言われる。
それでも売れるものは作れない。
というよりも、それって最後の手段だと思う。
まず、自分の感性をどれだけ磨けるかに対して努力しよう。
このような左脳・ロジック・戦略偏重の考え方から少しづつかわっていかなければいけない。
「インサイトを見つけ、ベネフィットを訴求する」
そんな思考は、問題解決型のコモディティである洗剤のようなものでしか通用しない時代に
もはや変わってしまっているのだと感じている。
僕はだから逆の思考方法で挑戦していきたい。
おもいっきり感動する商品を作る人間になる。
ある言葉でいえば、「右脳」が使える人間。
とはいっても、僕は右脳・左脳という区別の仕方を本当に嫌っている。
今の時代、新しいものを生み出すことができればいいが、
そんなものは到底難しい。
つまり、物事とは99%何らかの組み合わせでしかないと思っている。
そこに右脳的な絵書く力も必要だが、左脳的な物事を整理して組み合わせる、最適解を見つける
線形的思考も必要になる。
何がいいたいかというと、左脳的な力だけでも、右脳の人間に勝てる時代なのではないかということだ。
要するに、まったく新しいものを描く力がある人はそれで素晴らしい。
しかし、今やるべきことは、
「顧客を明確にロジカルに探索し、そのニーズを理解し、ロジカルに戦略を組み立てる。
その戦略にもとづいて、ぴったりくるような感動させる世界観と価値観をもつエクセキューションをもってこれる人。」だと思っている。
これをしっかりするには、描く才能があればそれはそれでいいが、
そんなことよりも、沢山の引き出しを持っていて、瞬間的にいろんな引き出しからなるべく沢山の
パズルのピースを引き出す能力があり、それを組み立てられれば、それで十分であるということだ。
だって、消費者は、今あるものの中から、好き嫌いを作り出し、
その価値観に基づいているのだから、今のあるものの中から、価値観を見つけ出し、
それにフィットする組み合わせを提案すればいい。
しかし、当然ながら、その引き出してくるパズルのピースには、
MBAで習うようななんだか小難しい知識なんかよりも、「感覚的なおもしろさ・美しさ」
を持っていなければいけないということ。
それだけが大事なこと。
そういう風な多種のピースを引き出しの中に沢山もっていて、
いざとなったらどんなピースをも瞬間的に持ってこれる人。
それを統合的に、ホリスティックに組み合わせられる人。
そこから感動を生み出す人。
こういう人になる!
いくらロジックロジック・戦略といわれようと、
そんなのは関係ない。というよりもそれは当然身に着ける。
ロジックはしっかりしながらも、ロジックで説得するのではなく、
消費者が感動する商品を作り出して、消費者のデータで説得をする。
「これは売れる。だからやらせろ。」
それだけでいい。
そうやって新しいものを作り出し、イノベーションを起こす人間。
これが僕がビジネスの分野において目指す人間像。
昔の成功例なんかにこだわってられない。
そんなものにこだわっていたら、なにも変わらない。
いいものを作り出し、感動するものを作る。
i Podが売れるのは、機能がいいからではない。
顧客のベネフィット全てを提供しているからではない。
そこに世界観があり、価値観があり、そこから発するメッセージが
顧客を感動させるからだ。
もうそんな時代になっているのではないだろうか。
それこそが今の「ブランディング」。
だと思っている。
あ~~~。
また偉そうな発言しちゃった・・・・・
なんだかよくわからないけど、
「ベルリッツ」とともに「神戸デザイナー学院」の資料請求をしてしまう
週末のひとときでした。笑