質問と回答4―既成概念について | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。

ある人から質問されました。


Mさん

ひさしぶりです。

マサさんの考えを聞かせてください。


ユニリーバってPGの競合じゃないですか?

競合なのに、PGはアイムスなどのペット事業があるのに、

ユニリーバにはないのは何でだと考えますか?


僕の回答

まず「競合なのに事業が違うのは何故?」

という「考え方」はおかしくないですか?


考えてみてください。

考えてもわからなければ、お答えします。



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僕が更に質問するとしたらこうです。


「競合の定義はなんですか?」



要するに、

「競合」とは「同じ事業をしているもの同士」のことだと思いますが、


もしそうであれば、

ユニリーバとPGは事業が違うのだから、

[競合]という言葉の使い方がおかしいということです。


Doveとビダルサスーン、ハーバルエッセンス、ミューズとかは競合ですが、

ユニリーバとPGが競合とはまあ、大きく見ればあたっているものの

それはおかしいですね。


もし、Mさんの質問が正しいのであれば、PGは花王のヘルシアやリーバのリプトンにならって、

飲料事業に進出しなくちゃならない。


ということになります。


そんなことはないですね。



「既成概念をそのまま鵜呑みにすると、間違える」

ということを伝えたかっただけです。


言葉というのは慎重に使わなければ、簡単に騙されます。

ということが僕がMさんに伝えるべき「本質」だと思うので

敢えていってみました。

さて、Mさんが望んでいるだろう答えをするならば、

アイムスは買収したブランドです。

売上な伸びないときに、株主の期待に応えるため、

ペット事業が伸びそうだから、買収したからブランドを

持っているのだ。というのが求める答えかな?

でもリーバのDOVEやリプトンも買収ブランドだよ。

そんな感じの答えでよかったかな?



という回答をしました。



まあ、まとめると、


「既成概念をそのまま鵜呑みにすると、間違える」

ということを伝えたかっただけです。


言葉というのは慎重に使わなければ、簡単に騙せるし、騙されます。