モナーク(MONARK)のネタバレなしゲームレビュー・感想【辛口注意‼】 | 雑多にゲーム好きのブログ

雑多にゲーム好きのブログ

ゲームの感想メインのブログです。
乙女ゲーメインに一般ゲーも色々。批判的な事も書くので苦手な方はブラウザバック!

モナーク(MONARK)


発売日: 2021年10月14日
価格: 通常版 7,700円(税込) 限定版 9,900円(税込) 
対応機種: Nintendo Switch/Nintendo SwitchLite/PS4/PS5

ジャンル:RPG

発売元:フリュー モナーク公式サイト



総合評価
★★★
題材や雰囲気は無茶苦茶良いが全体的にチープ。プレイの8割がレベリングなゲーム

シナリオ
★★★
1択選択肢を連発したり、脚本からの押し付けが激しい

グラフィック
★★
綺麗なVITAくらいのイメージ。チープ
キャラデザはオーバーロードの挿絵の人で素敵。

音楽
★★★★★
素晴らしい!フィールド曲はカリギュラ等の増子津可燦
ボス戦ではボーカル曲も流れる。


ボイス
★★★★★
皆さんうまい!仲間との会話はフルボイス。


システム
★★★
独特な戦闘は楽しいがとにかくレベル上げが多い
全体的な動きがモッサリしている



ここが
素敵なキャラデザ。
表情差分の多さ
音楽
独特な戦闘

ここが×
チープなグラフィック
繰り返される作業感満載の展開
1択選択肢の押し付け
仲間の誰も突っ込まないシナリオの強引な進行
全ての動きがもっさり

マップがゴミ
広告に偽りありっぽいマルチエンド


ストーリー

突然霧に飲まれ、外界と遮断された学校
主人公はそこで目を覚ますが、記憶をすっかり失っていた
探しに来た妹や生徒会長に連れられ、学内を歩いていた時、突然異界に引きずり込まれ骨のような形をした異形にやられてしまう。
仲間を守るため、主人公はうさぎぬいぐるみ型の悪魔と契約し、戦う力を得るのだった。

果たして、主人公は無事に学園を脱出することが出来るのだろうか!





感想
令和4年新年最初の1本(発売は2021年秋)



導入とか雰囲気とかすごく良いんですよ。
真・女神転生フォロワーなゲームらしくダークな雰囲気が素敵!
音楽もキャラデザも良い!

OPムービー無茶苦茶かっこいい!!!

エゴ診断心理クイズがしょっちゅう出るのも楽しい!
グラフィックがチープなのは元々期待してなかったから大丈夫!

そして、2部は仲間四人から選んでマルチエンドっていうのに惹かれて購入しました。

 

 

※ストーリーのネタバレは含みませんが、一部EDの話を含みます。

公式が提示しているマルチエンドに疑問があるためですが、気になる方はお気をつけください。




が、実質1ルート
普通に好きな仲間を選んでクリアすると「はい!条件達してないから他の仲間ルートもやってからまたきてね!2部最初に強制的に戻しておくね!!」ってされるわけです。

広告に偽りありすぎない!?!?!?!?!?

そして、ほぼ代わり映えのしない第2部を4回繰り返すと正規エンドに到達できますよという作りです。
キャラ別エンドとかないよ!


ひどい!!!!!!!!
私は!マルチエンドがしたかったんだよ!
マルチエンド風じゃない!!

公式の説明これだよ↓

【〇4つの結末に導く運命のバディたち/バディごとに異なるエンディング

 新御門学園で彼らと出会い、共に戦い、縁を深め――。
 最終的に誰の手をとるか。その運命がどこに通じているか。
 また、4つの運命が交差することがあるのか。
 それは、運命を選び進むあなたにしかわからない。】


まあ、面白い点も多いので気になる方は公式から体験版をDLして遊んでみることをお勧めします!


シナリオ
 

色々この後文句を書き連ねますが、一部は楽しかったです。

記憶喪失の主人公が霧に包まれた学園で仲間と共に戦う話は素直に楽しいジュブナイルでした。

霧の中で狂っている生徒の描写も程々ホラーでドキドキしました。

体験版にもある最初の階のロッカーのあれとか最高にぞわっときたし!

仲間も頑張る生徒会長、安心安全が信条のクール系眼鏡こころちゃん、頼れる兄貴風の舘くん、ややツンだけど可愛すぎる中学生少年な弓田くんとか。

 

あと、主人公と契約したうさぎぬいぐるみ型悪魔のバニタスとか(声が千葉繁さんなのも胡散臭くて良)


二部がぐだぐだだったので各種不満が爆発した感があります。

シナリオ結構強引なんですよ。
主人公は学校の異変に巻き込まれ記憶喪失。
妹だけが頼り。

が、当の妹は「お兄ちゃん、記憶喪失なんだねー」とさらっと認識し、何も教えてくれません。
苗字が違うのは親が離婚したからって言ってたけど、それだけ。

普通身内が記憶喪失になったら色々心配したり、現状を説明したりしない?
その辺スルーなんだけど!!

あと、これは超序盤で言い渡されることなので書いてしまいますが(※体験版の範囲です)、学園の霧を晴らして脱出するためには悪魔と契約した人達を全員倒して精神の核をぶっ壊し廃人にしないといけません。
学園長も生徒会長も普通に契約者倒して学園を救ってね、頑張ろうね、主人公!って言ってくるんですけど、主人公も契約者ですが???

廃人にされるのわかってて戦うの?マジで?

体の弱い妹早く霧から出してあげたいとかいう動機があるらしいですが、記憶喪失の主人公と事態を全く説明されていないプレイヤーにとって妹は何の思い入れもないほぼ他人です。

更に、悪魔と契約しなくてもちょっとコツさえ掴めば変身して悪魔と戦う能力を得ることが出来ます。
現に生徒会長と美少年はそうしています。

え?主人公が悪魔と契約した意味なくない?
契約しないと戦う力が得られないと思ってたけど、必要なかったの?
それで廃人にされるの?意味わからない!

保険医からは妹を早く連れ出してカフェでお茶するんだろ!って励まされたりするんですが、主人公廃人にならないと学園脱出出来ないんですがががががが?????


この件について、誰も何にも言いません。
会長は一緒に頑張ろうね!とは言います。
主人公も自分の事なのに何も言及しません。

誰かお願い、ツッコミ入れて!お願い……。


あと、選択肢
マルチエンドが羊頭狗肉だったのと同じくらい意味がありません。
2章から連発されるそれは1択選択肢!

選択の意味ないのに!
プレイヤーの意に反しているのに、プレイヤーの選択として押さざるを得ないストレス凄まじい!!
上から目線の説教強制選択とかつらすぎる。

中には3択全部同じセリフや2択両方同じ意味なども散見され、もうそれなら最初からペラペラしゃべれよ、主人公!!としか思えませんでした。

敵にやられてる時に「抗いません」と「自分で死にます」みたいな2択出て盛り上がるかーーーー!
罵倒の言葉くらい言ってやりたかった。

万事がこの調子なので主人公に感情移入が出来ず、このゲームにハマれませんでした。

境遇や望みがバラバラな仲間達はそれぞれ魅力的で愛すべきキャラだったのですが、RPGである以上、ロープレを楽しみたいというか感情移入するのが好きなので私には合わなかったとだけ。


あと、全体的に薄かったですね。
かっこいい敵悪魔が出てきても何もしゃべらず無言で戦って無言でやられていきますし。
ノルマバトル感が凄かったです。


システム

公式のジャンルがRPGってなってるけどSRPG寄りな気がします。
ターン性バトルだし。

主人公の特性である「共感」で仲間とパフを共有するシステムは面白かったし、「リオーダー」で強キャラに再行動させまくって単騎突破するのも楽しかった(使いすぎると発狂するw)。

戦闘は楽しいんですよ。


ただ、レベル上げが多すぎる!

物語の進行は霧の中の探索→ノルマバトル(デスコール防止)→探索→見つけたパスワード入力→ノルマバトル(契約者の核破壊)というのが最初から最後まで同じ流れです。

1章の最初から2章の最後までずっと。
多分計20回以上はこの繰り返しです。

そして、通常の雑魚敵戦は一切発生しません。
なのでレベル上げは拠点からスマホで異界にダイブです。
毎回同じマップで毎回同じ敵(ノルマも含めてすべての敵が骨しかいない)を延々倒し続ける苦行。

おそらく全プレイ時間の7~8割はレベリングに費やされていることでしょう。
いくら戦闘が楽しくても飽きました。


更にスキルツリーっぽい物を戦闘で得た経験値で埋めることでレベルアップするのですが、いちいち該当スキルをクリックしないと必要経験値がわからないので、レベルアップ作業も苦行です。
アップ出来るやつだけ点灯するとか出来なかったのか。

不便。

アイテムも戦闘中の小さい使用欄に

回復薬×5とかの表示ではなく

回復薬
回復薬
回復薬
回復薬
回復薬
回復薬
回復薬
回復薬
状態異常回復薬
って表示されるので目当てのアイテム出すまで延々スクロールし続けなくてはいけません。面倒!

更に文字がモニタプレイ用のサイズに調整されており、スイッチの携帯モードでやると豆字で苦行です。
特にスイッチライトでのプレイはお勧めしません。

移植物じゃないんだからスイッチの携帯モードやライトの事も少しは考えて欲しかった……。


あと、全体的にもったりしています。
走ってるのに遅い移動速度、無駄に無言の間が続くテンポの悪いストーリー会話とか。

 

更に輪をかけてしんどのが、マップがゴミなこと

探索するんですよ、霧の学内を。

見てください、この大さっぱなマップ

これは校舎全体のマップです。

詳細はありません。


で、外に出るとコレ。

さっきの雑マップと右上のミニマップだけを頼りに目的地を探します。

全体の詳細マップはありません。

まあ、この辺はね、勘を頼りに別の棟に辿り着けば次からファストトラベル使えるからまあいんですが。

構内探索もミニマップしかありません。

その階がどういう作りになっているのかの詳細全体マップはありません。

 

マジか!?

何でこんな不便なの採用したの?

テストプレイしてて不便って気付かなかったの?って思うでしょう?

 

これ、去年やったクソゲーのマグラムロードでも思ったんですけど、長時間プレイし続けると慣れて麻痺して適応しちゃうんですよ。人間って。

 

それはそれでやれるようになって不便を感じなくなってしまうんです。

人間すごい。

現に私も48時間ほどプレイしたら気にしなくなってました。

で、別ゲーやったら全体マップはあるし、フォントは大きいし、演出や会話のテンポもいいし快適すぎて・・・・・・アッ!モナークのシステムクソじゃん!って気付いたという。

 

 

 



学園内に生徒が100人程いてそれぞれ話しかけるとプロフィールがわかったり、物語の進行に合わせて細かくセリフが変わるのは好印象でした。
こういうおまけいいよね!


グラフィック

同社のカリギュラ2よりは綺麗だと思います。
立ち絵の表情差分も多いし。

3DはPS4や5だと綺麗な人形劇、スイッチだと綺麗なVITAくらいのイメージです。

まあ、現世代機のグラフィックとしてはかなりチープな方だと思います。

慣れます。



音楽


初期のメガテンやカリギュラ担当の増子津可燦の曲が使われており、雰囲気は抜群です。

ボス戦では何故か女性ボーカル曲が流れます。
曲そのものは素敵ですが、ボーカル音楽が流れることに意味のあったカリギュラと違って唐突なので頭の中に「何故?」の文字が舞い踊ります。

サントラ欲しいくらいには好きですけども。




総合感想

ホラーっぽい雰囲気、悪魔との契約、閉ざされた学園での狂気など設定や雰囲気は素晴らしかったです。

キャラも良かったかな
こころちゃんとかかなり好みでした!
安心安全な女、とかいうフレーズ可愛い

あと、弓田くんも可愛かった!




が、度重なるレベル上げ(カジュアルスイッチONにしても全然イージーにならない)、オートもないし
ひたすら続くストーリーモードのノルマ作業、主人公の1択選択肢、羊頭狗肉なマルチエンド詐欺など

総合して個人的にはクソゲーと言って差し支えないかと。
せめて作業戦闘がもっと少なくなるとか強制周回後は戦闘が本当にイージーになるとかあれば……サクサク終われたら普通に楽しかったのに。


光る要素も多いですし、刺さる人には刺さると思いますが。

尚、私はクソゲーハンターなので、これはこれで割と楽しかったです。

 

(正月早々、色欲高いなって言われてしまった私の診断w こういうのは楽しかった)





【※以下、微ネタバレの愚痴注意。物語の核心とかには関係ありません。】

ちょっと愚痴。

とあるキャラが人間関係で悩むのですが、それを仲間が「コミュ障の小さい悩みじゃん」的に鼻で笑って切り捨てたのがなかなか地雷でした。
同社のカリギュラとは正反対のスタンスだな!
個人的には人の悩みをそんな風に言えるやつとは合わないぞ。

まあ、多分その笑った仲間の悩みも別ルートで大した悩みじゃないなって他の仲間に言われちゃうんでしょうけど。

 

あと、1部終了時のとある事件。

個人的には思い入れゼロでした。

何なら話長いな眠いな、くらいの感想だったのでこの辺の作りは本当に下手だなーと思います。

仲間は気にしてましたけど、プレイヤーはスンッって感じというか……。

絶対もうちょっとうまくやれただろう!!と思ってます……。