以下はネタバレに全く配慮していません。
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アクションまみれのゲームパスに珍しくADVがあったので即飛びついたゲーム。
ライフイズストレンジのメーカーだけあって面白いです。
クリア後は少し切なくて、でも読後感良い小説を読んだような爽やかな気分になりました。
雪に覆われた景色が抜群に綺麗で、それだけでも結構入り込んでた気がします。
音楽も特筆するほどのものはなかったけど、どれも静かで美しかったです。
特にEP2のOPで流れるあったかもしれない平和な日々的なやつ
映像も音楽も綺麗で見入ってしまいました。
ところで、このゲームをプレイした人はタイラーが女の子っていつ頃気付いたんだろう？
そもそもOPの注意事項でLGBTって言ってるから何かあるんだろうなとは思ってたけど、私が気付いたのはメリーアンの部屋を探索してて性同一性障害の冊子を見付けたときでした。
それまではメリーアンがタイラーを無理やり女の子っぽく育ててるおかしい母親なのかと思ってた。
だって、2人ともメリーアンを毒親みたいに語ってるから、よほどヤバイ人なのかと。
自室も過剰にファンシー入りまくっててちょっと気持ち悪いし。
でも、実はメリーアンはタイラーを理解しようとしていたしテッサがタイラーを矯正させようと勧めてくるのは断ってた。
あっれ？
もしかしてそこまで悪い母親ではなかったのかな？ってのはエピソード１の感想でした。
で、ラストシーンでアリソンが母親を刺してたのが発覚！
はあああああ！？ってなりましたよね。
そこまで割とまったり進行で眠かったのに一気に目が覚めました。
アイスもいっぱい食べたり、3人で親子水入らず和やかで幸せな夕食。
その後、髪をすっぱり切ったタイラーがその姿を母親に見せに行くと、母が発狂して銃を手に追いかけてくるっていう。
急にホラーだ！！
途中に一瞬映る怒った猟師の存在も怖さを加速させてました(EP３終盤に出てくるまで忘れてたけど)
あわやタイラーが刺されそうになった時、母はアリソンに刺されて湖に沈んでいくというのはかなりの衝撃でした。
で、タイラーが罪を被ると宣言してEP1終了。
これで色々繋がって面白かった。
街の人達がタイラー(とアリソン)をどこか腫物を触るように扱ってたのとか。
アリソンの養父(エディ)にタイラーにちょっと対して冷ややかなのとか。
ファイアーウィードって何だ？寮？とか考えてたけど、多分更生施設とか少年院的な何かなんだろうなーと。
閉鎖的な田舎町で母親を殺した(一応正当防衛扱いとはいえ)性同一性障害で元少女な青年とか、設定盛りすぎで絶対関わりたくないと思われそうですもんね。
しかし、実際殺したのはタイラーを守ろうとしたアリソンの方だった。
絶望の中幼い二人が抱き合うシーンが印象的でした。
そして、EP２
存在しなかった…でも、ありえたかもしれない幸せな二人の成長過程が切なかったです。
あの夜の悲劇がなければ。
2人はともに笑いあいながら育ったはずなのに。
EP２では警察署の探索がドッキドキでしたｗ
アリソンの養父エディは何かを隠していた。
事件の直前に、二人の母メリーアンを訪ねていた、と。
10年前の事件にまだ何か知らないことがあるのか、あるならばそれを知らなければならない、と二人でこっそり忍び込んで資料室を漁るやつ。
しかし、騒ぎを起こしても当たり前って思われてるからという理由でタイラーを囮にするアリソン鬼畜すぎませんかねｗ
タイラーは地元じゃ前科者の問題児って扱いなのかな、可哀そうに。
で、資料箱のラベルがですね
いい感じにガムテープで隠れてて全部見えないんですよ
思うように見つけられなくてかなり焦りましたｗ
見つかったらどうしよーーー！って。
基本的にこのゲーム時間制限やアクションがないみたいなんで大体必要な資料見たら、エディ(アリソンの養父で署長)に見つかるの強制だったみたいですが。
母と仲良しだと思っていた雑貨屋のテッサ(タイラーを矯正施設へ送ろうと提案してた人)が通報したせいで、エディが出動していたこと。
メリーアンには子供を育てるだけの力がなく(かなり金銭的に追い詰められてた？)、2人を児童養護施設に送られそうになったことで発狂してしまったのではないか、みたいな感じでした。
その冬はすごく寒くて雪国の田舎町はみんな困窮していた。
元々孤立していたメリーアンは更に、っていう。
母は子供を愛していたけど、2人を手放すことになりそうで精神の安定を欠いてしまった。
だから子供を殺そうとすらしていたのではないか。
悲しい物語の真相が明らかになってエンド。
と、思いきや突然2人の家の小屋が炎上。
慌てて駆けつけたタイラーは小屋から逃げる怪しい人影を発見するも頭を打って倒れる。
またしても終わったかと思ったら衝撃展開でした。
そういえば二人の父親って誰だったの？という疑問が浮かびます。
燃やされた小屋を調べたら子供を下ろせって言われたけどそれは嫌だ的なメモが出てきましてね。
じゃあ、小屋を燃やそうとした人っていうのはそれがバレたくない人物＝父親では！？ってなるんですよ。
もし、父がいてメリーアンと双子が困窮しなければ、メリーアンが狂うこともなかったのではないか、っていう。
2人で見た記憶の中で父かもしれないフードの不審人物とメリーアンが話してるんですよ。
少しでいいから援助して欲しいというメリーアン。
それを断る男は、本当の父親がいるとか知れたらお前は子供を育てきれないとして引き離されるぞって脅すんですね。
だから援助はしないけど、自分の存在を他人に知らせるんじゃないぞって。
サイテー！
真相を更につきとめたいタイラーと(エディを悲しませたりしたので)もうここで終わりにしたいアリソンが対立。
今まで多少ギスりながらも仲良し双子してたのについに亀裂が！？
つい手が滑ってアリソンにブチ切れる選択肢選んじゃって後悔したり。
だって、明らかにタイラーの方が苦労して見えるんですよ。
アリソンは被害者として署長の養女になって暮らしてたんだから平和だったでしょって思ってしまう。
タイラーについ肩入れしてました。
そんなこんなでEP3が気になりすぎてそのまま寝ずに続行ｗ
あ、EP2で雑貨屋の棚卸を手伝うとかいうイベントがあるんですが、そこでアリソンの友人の鼻ピアス(マイケル)とタイラーが仲良くしててちょっと面白かったです。
前述の通り、無実の罪で少年院送りになってたタイラーはすっかりひねくれているというか、何でも斜に構えた態度をとる子になってまして。
でもマイケルと人形投げっこしてる時は年相応に楽しそうでした。
マイケルも鼻ピアスのチャラ男かと思いきや割といい子かも。
EP3はアリソンが苦悩しまくる話でした。
署長の養女としてぬくぬく育ってたように見えてたけど、罪を隠していた事は勿論、養女として品行方正に生きなきゃいけないって思ってただろうし心理的な苦労は大きかったみたいです。
今までタイラーと一緒に見てきた過去は、記憶の揺らぎはあっても大体真実。
でも、不安定になってしまったアリソンが見るのは現実ではない。
親しい人からの罵倒とか。
もう幻覚幻聴の類ですよね。
エディがアリソンのために朝食を用意するシーンとかあって、やっぱりアリソンは愛されて育ってきたんだなーって感じはしましたが。
その後、心配して来てくれた鼻ピアスなマイケルがアリソンを慰めます。
本当に見た目で判断しちゃいけないなってくらいこの人いい人！
タイラーの様子も見てきてくれるとか言うし。
アリソンはエディに真実を告白します。
エディめちゃくちゃ困惑してたけど、アリソンをちゃんと受け止めてくれて無茶苦茶いい人でした。
良かったね、アリソン。
一人で秘密を抱えて生きてたのはしんどかったことでしょう。
メリーアンと親しかった(若干酒浸りっぽい)サムという男性がいるんですが、彼が父親では？と思ったアリソンは単独彼を訪ねます。
そういえばEP１の最初に出てきたな、謎の酔いどれおやじ。
でも、わかったのは(サムはメリーアンをとても大切に思っていたけど)2人はそういう関係にはなかったということだけ。
それから、小屋にはまだ隠された部屋があるかも！？という事実。
サムが小屋を作った本人で、作りかけの頃の写真に不自然な場所があったから発覚したのでした。
これはもう！確かめるしかない！！
で、今度はタイラー視点。
様子を見に来たマイケルとの語らい。
凍った湖に穴をあけて釣りミニゲーム開始(難易度は低いというか失敗しても問題ない類のやつですね。むきになって全部釣りましたけども！)。
お前と話すのは楽しいよ、といつも斜に構えてるタイラーが好意的なの珍しかったです。
お前に何かしたら姉さんに殺されるもんとマイケルも楽しそうに軽口たたいてるし。
で、恋したことある？とかいう恋バナが始まるんですが、なんか流れで俺なんかどう？みたいな。
え？そうなの！？
キスする選択肢あったから即決でキスしましたけども！
ほとんど恋した事なかった、そんな余裕もなかったっていうタイラーの初恋が鼻ピアスでいいの？
いや、マイケルいい人だけども！
タイラー泣かせたらアリソンだけじゃなくてプレイヤーも怒るぞ！と思いながらキスシーン眺めてました。
ところで、タイラーは男になろうとしてる性同一性障害ですよね(まだこの時点では胸があるので手術して取るらしい。ヒゲとかは生えてるのでホルモン注射はしてるはず)
恋愛対象は男でいいの？
女という性別で生まれてしまったけど、性同一性障害で男になりたい。そして、恋愛対象は男って……色々複雑すぎる！！
マイケルは元々ゲイとかだったのかなー
だからアリソンとあんな気軽な仲だったのか。
ほら、OPでLGBTその他色々ありますよって表示されてたけどその辺マイケルにもかかってたのかなーと。
この後、雑貨屋の主人(テッサの夫)が父親であることが発覚します。
援助はしてやるけど、自分が父親ってことは絶対バラすなっていう。
あの夜も事件を目撃していたけど、バレたら困るから黙っていたっていう。
メリーアンの死因は刺されたことよりも湖に落ちての溺死だったので、彼が助けてくれたら死なずに済んだかもしれないのに。
サイテー！！
今もばらされたら困る。
立候補してるし、妻にも知られたくないしって。
でも、テッサは気付いてたんですよね。
友人(メリーアン)が自分の夫と浮気して子供作ってたって。
だから、あの冬に援助を打ち切った。
通報もした。
どうしても許せなかったっていう。
それがあんな悲劇につながるとは思ってなかったし、事実彼女の死には泣き崩れてましたから全て嫌いだったわけではないんでしょうが。
難しいですよね。
大事な友人で、好きで、でも許せなくて。
2人は最後にあの悲劇の夜の記憶を再生します。
メリーアンは果たして子供を殺そうとしていたのか。
メリーアンが前日男に向かって「殺してやる」と憎悪のままに叫んだのを目撃していた双子はその記憶と混同したのではないか。
母は銃こそ手に持っていたけど、タイラーを撃とうとはしていなかったのではないか。
それともやっぱり殺そうとしていたのか。
混乱する幼い日の記憶。
どちらが正解かなんてもう一生誰にもわからない。
だから、選ぶ。
どちらが真相だったか選んでそれを信じて生きていく。
狂った母が子供を殺そうとしていたから母を刺したのは正当防衛正だったんだと思って生きていくか。
母は子を殺そうとはしていなかった。刺してしまったのは過ちだったが、自分たちは最後まで母に愛されていたのだと思って生きていくか。
どっち選んでもしんどいですね。
だったらまあ、母には愛されていたと思っておきたい。
そっちを選びました。
母がゴブリン絵本を読み聞かせる回想が入って終わります。
そして女王はいたずらゴブリン(双子)によって救われました、みたいな。
結局彼女は救われなかった。
愛する子供に刺されてしまった。
でもまあ、子供たちがそういう安らかな思い出を抱いて生きていてくれるならそれもまた救いの一つかもしれないなと思いました。
狂った母に殺されそうになった、が真相だと思われたらそっちの方がつらい。
2人は家を売り、アリソンは一足先に町を出てくらしているのがエピローグでした。
それよりも！！
タイラー！！
なんでそんな坊主頭に！！
前の方が明らかにイケメンだったよ！！！！ってそこが気になってソワソワしてるうちに終わってしまいましたｗ
マイケルとは幸せになったかなあ(途中の人間関係選択肢がEDやその後のエピソードに出てくることはないのでご想像にお任せします、なのかな)
面白かったです。
本当にEP2からは寝不足になりながらクリアしました。
しかし、場面が閉鎖的な田舎町で、超能力も心の声とあやふやな記憶再現だけで地味！！
超地味！！
恋愛的な要素もマイケルとちょっとだけ。
キャラ萌えとかほぼナシ！！
話の展開も過去の真相を探索するだけで、現在の殺人事件とかでもないので地味！！
3000円以上の価値は間違いなくあるクオリティですが、3000円が高く感じる気もする微妙な感じ！！！！
探索で得られる取集物が終盤で使えるギミックがあってそれコンプ出来なかったのだけが心残りです。
でも、もう一回やるには色々かったるいというジレンマｗ
ゲームパス加入者ならやるべきです！
面白いです、お勧めです！！！
