(これは2020年の記事です)


夫が相手女性と別れると決めてから、

相手と実際に会って別れ話をするまで、
3日ほどありました。

既にラインでは
あなたとは別れなければなりません
と伝えた、と教えてくれました。

恐怖の館から生還した私は、
やっと元気になっていくかと思いきや、
それとは真逆の状態になっていきます。

悲しくて悲しくて悲しくて、
ソファーに身を沈めてずっと泣いている。
死んだみたいな目をして
(鏡見てないけどね照れ)。

これには夫も戸惑っていました。
こんな姿、想像してなかった」と。

いや、私も想像していませんでしたからね~チュー

色んなタイプの人がいると思いますが、
私は、
長い夫婦生活、
ずっと相手のことだけが大好き❗
ではいられないんじゃない?
と思っていたタイプでした。
そりゃあ、色々あるでしょーよ、と。

でもね、
だからこそ、ね、
出逢ってからここまで、
丁寧に築いてきた信頼というものがあって、
夫婦の絆というものがあって、
支えあった日常があって、
愛と感謝があって(少なくとも私には)、
そこに、
嘘や糞にまみれた裏切りを、
思いやりの欠片もない行動を、
ごちゃ混ぜにされた(と私が捉えた)こと、
それが驚くほど私を苦しめたんです。

この時、私の状態はヒジョーに悪いっ!
ヒジョーに悪いけれど、それこそが、
頭や心が正常に動き出した証拠
だったのかもしれません。

私はどうしたいんだろう?
夫が会社をやめる?
相手女性は会社に残る?
なんかモヤモヤする・・・・
私はあの女性に何を思ってるんだろう?
夫とはどうしていきたいんだろう?
モヤモヤの正体はなんだろう?
私は一体どうしたいんだろう?

ソファーに横たわって、
死んだような目をして
(鏡はみてないけどね照れ)、
考えていました。

そして、辿り着いたモヤモヤの1つを
夫に尋ねました。

「あなたが会社を辞めるとして、
ご両親にはなんて説明するの?
不倫しましたと言わないわけでしょ?
嘘の説明をするわけでしょ?
そしたらさ、
私はその嘘に付き合わなきゃいけないの??

夫はすごい顔をしていました。
そして「そこまで考えてなかった」と。

・・・・そーなんだぁ~、考えてないんだぁー。

ご両親と夫の関係を考えれば、
自分の不倫を告白するくらい
情けないことはないでしょう。

夫の兄が不倫したとき、
夫は激怒して、お兄さんを責めたそうなんです。

それに、
私たちの結婚生活は、
夫がやりたいことをやるために、
経済的に大変な状態から
スタートしましたのでね、
私は俗に言う「糟糠の妻」というヤツですニヤリ
その私を裏切って泣かせたとなれば、
私の両親にも顔向け出来ない、と
夫のご両親は考えるのではないかと。
(私の勝手な想像ですけど)

結婚してから、
夫に理解を示し続けてきたつもりの私ですが、
その時ばかりは、
「その嘘に付き合わされるのは・・・・」
そう言いました。

夫は、「正直に話すよ」と言って、項垂れていました。

馬鹿な夫・・・。

でも、このときの私の思考は、
夫のしていたこと、
言っていることが、
愚かなら愚かなほど、
「そんなにまでして
あの女性と関係したかったわけ!?」
と思ってしまう部分があったんです。

それは愛じゃないと、
どこかで知っていましたけどね。



(これは2020年の記事です)

伊織