滅多にない珍しい苗字。

彼と同じ苗字が

私のLINEの「友達かも」に居る。


女性の名前。


手が震え

頭は真っ白になりました。


とにかく彼に連絡を取って

この女性の名前が誰なのか

確かめなければ。

それまでは「友達追加」を

してはいけない。と判断しました。


当然夜は眠れず

食事も喉を通らず

ただひたすら彼の休日が終わるのを待ちました。


まだ彼とは数ヶ月。

もうこれで終わりなんだ。


完全に不倫脳だった私は

お互いの家庭が崩壊することより

彼を失う絶望感でいっぱいでした。


そうして翌日。

会社が休み時間になるのを待って

彼に電話をしました。


どうしたの?


あのね…

あのさ…


どうした?


彼くんの奥様、A美さんって

名前?


うん。

なんで知ってる?(笑)


LINEの友達かも、に追加されてた…


…えっ…



彼は何も知らない様子でした。

そこから先は

私は泣くばかりで

うまく会話になりませんでした。



とにかく帰ってちゃんと

話すから待ってて。

大丈夫。

だから泣かないで。

オッケー?

ね?

絶対に連絡するから。

待ってて。

分かった?ね?


小さい子供に話すように

彼が言ったのを覚えています。

私はこの状況に

この世の終わりの様な

絶望感しかありませんでした。