こんにちは
かなり日にちが空いてしまいましたが…
しっかり気持ちを自分の言葉でまとめてから、次の作品にいきたいなと思い、すごーーーーく今更になってしまいましたが、『東京ラブストーリー』の振り返りを綴らせていただきたいと思います
まずは、東京・大阪・愛知・広島公演、無事に全公演完走することができたこと、ご尽力してくださった全てのスタッフの皆様、そして、足をお運びくださったお客様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
PV撮影や、夏に行われたワークショップ、そして製作発表や歌稽古を経て、10月から始まった本稽古。
新作を生み出す一員となる大変さと楽しさを日々味わいながら、目まぐるしく過ぎていった怒涛の稽古期間でした。
最初さとみという役をいただいた時は、「自由奔放に突っ走るマレーシアの帰国子女(ジンバブエではありませんが…笑)、どちらかというとリカタイプの性格の私が、果たして“関口さとみ”を演じられるのか?」と、不安でいっぱいでした。
けれど、原作漫画を読んだり、さとみについて日々考えていくにつれ、さとみが東京での恋を通して、沢山の感情を経験し、《本当の自分》を見つけていく姿に胸を打たれ、「この子が、一人の女性として成長していく姿を描きたい!」と、強く思うようになりました。
さとみという役と向き合っていくうちに、私自身も「ありのままの自分ってなんだろう」と考えることも増えて、なんだか自分自身も一歩大人になれたのではないかな、と、千秋楽を終えてふと思います。
写真は、劇中のさとみちゃんの靴
実はちょこっとこだわりポイントでもあるんです
原作漫画の1シーン、素敵な靴を見つけたさとみでしたが、足のサイズに合わず、購入を諦めるシーンがあります。
「男と靴だけは妥協しちゃダメ!」と言う同僚に、さとみが
「彼(三上くん)って足に合わないステキな靴のような男だったわ。辛抱して辛抱して…そのうち足になじんでくれるものと辛抱して…結局、無理だった。」と、こぼします。
ミュージカル版では、そのエピソードは劇中には出てきませんが、表現できないかなあと思い、お衣装さんとお話をして、靴をさとみの心情に合わせて、
《ありのままの自分でいられる時》の靴と、
《相手に合わせて一生懸命背伸びをしている時》の靴で、変えさせていただきました。
さて、ここからは、お写真と共に振り返っていきたいと思います
全員とお写真が撮れなかったのが悔しい…(´•̥ ̯ •̥`)
今回Wキャストを演じさせていただいた、
空キャストの関口さとみ役 夢咲ねねさん。
『笑う男』のデア役の先輩でもある、ねねさん
まさか自分がねねさんとWキャストを演じる日が来るなんて、思ってもいませんでした!
お稽古場から、いつも明るくて気さくなねねさんに、沢山相談させていただきながら、関口さとみ像を作っていきました。
美しくて朗らかな素敵な先輩です。
ねねさんと一緒にさとみを演じることができて、幸せでした
さとみが働く幼稚園の同僚の先生たち
右から晴香先生の咲良さん、絵理先生の町屋美咲さん、美波先生の妃白ゆあさん、真由子先生の矢吹世奈さん。
幼稚園でのナンバー、♪赤い屋根の家
三上くんと付き合いはじめて、彼との将来を想像しながらのろけるさとみ、忠告しながらも一緒に恋バナを楽しんでくれる同僚の先生たち。
稽古のときに「このナンバーを、日本バージョンの “I feel pretty(「ウエストサイド物語」のナンバー)”みたいにしたい!」と作曲のジェイソンがお話ししていて。
本当に毎回とっても楽しくてきゅんきゅんでした
いつも温かくさとみを見守ってくれたお姉さまたちに感謝です
和賀部長役の高島礼子さん、赤名リカ役の唯月ふうかちゃん、長崎尚子役の綺咲愛里さん
いつも温かくて優しい礼子さん。
和賀部長さんのお芝居を舞台袖から拝見させていただいて、いつも胸を打たれていました。尊敬する大先輩です。
和賀さんとはラストシーンのナンバー以外、一緒にお芝居するシーンはありませんでしたが…、いつか、一緒にお芝居させていただけるように頑張ります
うっとりするほど美しい愛里さん。
尚子さんの白衣姿にも、ウエディングドレス姿にも、いつも舞台袖でめろめろになっていた私でした
舞台上では、恋敵だった尚子とさとみでしたが、楽屋ではとっても仲良くしていただき、「まいちゃん、まいちゃん」といつも懐かせていただいておりました。感謝です!!
海キャストのみんな
我らが海キャスト座長、永尾完治役の濱田龍臣くん
稽古場やお稽古の帰り道、もちろん公演が始まってからも「ああしたい!!こうしたい!!」と遠慮なくなんでも言い合って、熱く語り合った、同い年の戦友・たっつん。
なんだか男同士の兄弟みたいだね、なんてキャストに言われたことも、、笑
“不器用”な永尾完治を演じる“器用”さ、毎回いろんな変化を心から楽しみながら完治を演じている芝居オタクさ、どんなお芝居をしても受け止めてくれる安心感、、、いつも一緒にお芝居させていただきながら尊敬していました。
「いつかまた絶対に四人でお芝居しよう!」と東京千穐楽のあと、誓った約束を胸に、これからも頑張ります
赤名リカ役の唯月ふうかちゃん
ふうちゃんとは、今回で4度目の共演!
2019年レミゼラブル→2020年天保十二年のシェイクスピア→2021年レミゼラブル→2022年東京ラブストーリー→2023年東京ラブストーリー、と「5年連続だね!!!」なんて、二人でびっくりしておりました
お仕事でもプライベートでも、いつも仲良くしてくれるふうちゃんと、またご一緒できて、本当に本当に心強かったです。
太陽のようなリカの中に潜む繊細な感情が、堰き止めていたダムが決壊するかのように溢れ出す、♪二十四時間の愛。
切なさとパワフルさが同居する空間に、いつも舞台袖でドキドキが止まりませんでした。
エポニーヌとコゼット、お光とお冬、リカとさとみ。
いつも対となる役を演じていて、さらに、もれなく恋敵。笑
またいつか、ふうちゃんとそんな役で共演できたらなあ💭
今回も沢山お世話になったふうちゃん。
もう、、感謝の気持ちでいっぱいです
三上健一役の増子敦貴くん
“さとみかみ”として、本当にお世話になった、あっちゃん。
相手役であるあっちゃんとは、お稽古場からずっと隣の席で、同い年ということもあって、どんな些細なことでも相談し合って、二人三脚で、三上とさとみの関係性を創ってきました。
クールで華やかなプレイボーイ三上くん、けれどその後ろに隠れている寂しさや繊細さ、一生懸命さ。
温厚で優しいあっちゃんだからこそ演じられる、あっちゃんらしい三上くんだったからこそ、私も私らしいさとみ像を見つけていくことができたと思います。
一歩板を降りれば、「本当に三上くんだったの!?」と思うほど、ギャップがある、天然あつき節炸裂なあっちゃんに、私たち海キャストは、いつもお腹を抱えて笑って、和ませてもらっていたのも良い思い出
役者さんとしても、人としても、とても素敵なあっちゃんとご一緒できて、本当に楽しかったです
最後に、演出の豊田めぐみさん、振付の小池ミモザさん、作曲のジェイソン・ハウランドさん。
今回初めてご一緒させていただいた、演出のめぐさん。
空チーム、海チーム、それぞれまた違う『東京ラブストーリー』を創っていく過程で、「海チームだからこそできる『東京ラブストーリー』ってなんだろう」と沢山悩みもしましたが、温かく道標を示してくださっためぐさん。
日々変更される台詞や曲。さとみを演じる上での台詞回しなど、たくさん相談に乗ってくださり、本当に心強かったです。
めぐさんは、『GYPSY』の演出補も務められるので、2作品連続でお世話になります
振付のミモさん。
刺激的で遊び心溢れるミモさんの素敵な振付に、いつも稽古場で観ながら、圧倒されていました。
ダンスやステージングはもちろんのこと、普段から本当に大きな愛で私たちを包み込んでくださり、ミモさんがモナコに帰国されてしまう時は、寂しくて仕方がありませんでした
今回さとみは残念ながら踊らなかったので、いつかミモさんの振付を踊らせていただく日まで、ダンス頑張ります
そして、作曲のジェイソン・ハウランドさん。
どの曲もキャッチーで、キャラクターの心情を繊細に表わす楽曲ばかりで、サウンドトラックが欲しい!!と思うほど、東京ラブストーリーの音楽が大好きでした。
新作ということで、日々のお稽古がスクラップアンドビルドの繰り返しでした。どんどん現場で新たな素晴らしい楽曲を生み出していくジェイソンと一緒にお仕事をさせていただきながら、「なんて幸せなんだ…」と日々噛み締めておりました。
またいつか、ジェイソンの曲を歌わせていただけますように…
長くなってしまいましたが、、これにて、私の『東京ラブストーリー』、完!!です!
長いようで短く、短いようで長かった、とても濃い旅路でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
さて、少しずつGYPSYのお稽古も始まっております。
頭と心を《さとみ》から、また180度違う、《ジューン》に切り替えて、全力で挑んでまいりたいと思います
4月開幕です。
是非お越しください
今日も元気に『GYPSY』の稽古、いってまいります!
熊谷彩春