かゆみについて | 透析生活の知恵袋

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透析看護師の立場から、患者様やご家族へ。
透析と上手に付き合いながら過ごしていけるヒントを分かりやすくお伝えします。

こんにちは桜

どんなことから記事にしようか悩みました、とても。

 

悩みぬいた結果、初回は透析患者様のお悩みに多い かゆみ についてです。

かゆみに悩んでいる患者様は、維持透析を受けておられる方の半分以上と言われています。

程度の差はありますが、ひどいと夜も眠れないほどです。

原因は内因性・外因性いろいろとあるのですが、簡単にまとめると次のようになります。

 

①本来なら尿中に排泄される物質が、身体に蓄積されるから

②皮膚が乾燥しやすいから

 

まとめすぎた感はありますが、患者様やご家族様の知識としてはこれで充分だと思います。

 

①について医療側で出来ることはダイアライザーの変更や透析時間の延長(嫌がる患者様は多いですが)などで透析効率を上げること、リン吸着剤の見直し、掻痒(かゆみ)症改善剤の処方など。

患者様に出来ることは、カルシウム値・リン値を基準値でコントロールすることです。

これがとても難しく感じる患者様も多いと思いますので、また別の機会に記事にしますね。

 

②について医療側で出来ることは、保湿剤などの処方です。

皮膚科では紫外線療法も有効なようで、「楽になった」と話される方もいました。

私はお話を聞いただけで見たことがありません。

関心のある方は、透析クリニックのスタッフさんを通して皮膚科を紹介してもらうなどしてみてください。

患者様に出来ることは、スキンケアです。

ポイントを簡単に下差し

①清潔にする温泉

    皮膚が汚れていると、汗や皮脂が溜まり細菌が繁殖→かゆみが起きやすくなります

    熱めのお風呂が好きな方は多いと思うのですが、かゆみを増長するので控えましょう

②ゴシゴシこすらない

    かゆいのは分かるのですが、ゴシゴシとこするのは厳禁ですバツレッド

    出来ればナイロン製でなく、肌に優しい綿やポリ乳酸のタオルでやさしく洗ってください

    タオルを使わず、手で石鹸を泡立てて洗っても大丈夫です

③とにかく保湿保湿保湿!!(大事なので繰り返します)

    お風呂やシャワーから上がったら、すぐに保湿剤を塗りましょう

    肌が高温で湿っている時の方が、保湿剤は浸透しやすいです

    かゆくない日でも保湿しましょう、続けることが大切です

    よく「面倒くさい」と言われるのですが、脱衣所に保湿剤を置いておくなど習慣にできる

    よう工夫してみてください

    透析日で入浴しない日は、寝る前に塗ってみてくださいね

 

もっと短くまとめるつもりが、長くなってしましましたアセアセ

まだまだお伝えしたいことはたくさんあります。

ココが分かりにくい!などご意見ありましたらコメント欄へお願いします。

 

新型コロナで緊急事態宣言が出ましたね。

持病を抱えている方、高齢の方は特に重症化のリスクが高いと言われています。

しっかり感染対策して、明るく透析生活が送れますようにお願い

ではまたニコニコ