素晴らしい磁器
どうもirodamaと申します。
お手隙な方、お時間を頂戴しまして、しばし、おつき合い願えれば幸いです。
さて、今日は21日に行ってきました個展についてお話します。
「磁器」
21日。佐賀県は有田に行ってきました。
私のパートナーの友人が窯元の娘でして、
更に、その友人が由緒ある窯元と結婚し、
今回、新たな試みとしての個展を開いたのですが、
これが、実に素晴らしかった!!
由緒ある窯元というのが、
有田の元祖ともいうべき窯元で、
かの鍋島直茂(※1)によって
焼き物の発展の為に朝鮮から招かれた方なのです。
今回、個展をしました方、14代目だそうで、
「形を作る」という、
職人的な技術を長年に渡って13代目から仕込まれ、
今は、古来の絵柄を研究、そして、それを活かした磁器を
今回の個展で発表したのです。
古来の模様と言いましても、
きちんとした資料が残っているわけではありません。
磁器ですので、銅や鉄などの金属に比べ壊れ易く、
また、使用用途が茶わんなどの生活に密着した物である事が、
完全な資料の少なさを裏付けています。
14代は、破片などのわずかな断片から
細かく細部にわたり研究を重ねられ、
そこに根ざす思想を学び、それを活かす、という事をされています。
磁器自体は
13代は磁器自体の「白さ」を魅せる「仕事」でしたが、
14代は古来の模様を独特の青(コバルトによる彩色?)と磁器の白さの
対比によって、それぞれの色を引立たせる「仕事」をされていると感じました。
また、作品とともに、窯元の歴史も併せて展示し、
今、何気なく手にする磁器が如何にして日本に入って来たかが
分りやすく見えるものでした。
今回強く感じましたのが、
昔の人の高い思想と、それを求めるひたむきな姿勢、
そして、それを受け継ぐ現在の代の柔軟性と
磁器に対する愛情ですね。
「温故知新」まさに、その言葉です。
磁器といえば大量生産で100均でも手に入りますが、
それ故に、忘れてしまった「豊かさ」を
14代の作品から感じました。
手仕事で作った形。
古来に編み出された模様。
いずれも、大量生産に真似できない
時間と努力が相まってできる「一点物」の美とでも良いましょうか。
「欠けたから、捨てて新しい物を…。」とは思えない
いつまでも愛着を持って使用したいと思わせる、
そんな素晴らしい作品ばかりでした。
言葉では全く伝える事ができませんが、
これから、全国に向けて積極的に発表をしていきたいとの事ですので、
是非、機会があればご覧になって頂ければと思います。
では今日はこの辺で。
(※1)鍋島直茂…1600年代の鍋島藩(現在の佐賀県一帯)藩主。
当時、磁器や陶器は大変貴重な物で「ルソンの壷」と
呼ばれる外来の壷は「一国が買える」と評された。
お手隙な方、お時間を頂戴しまして、しばし、おつき合い願えれば幸いです。
さて、今日は21日に行ってきました個展についてお話します。
「磁器」
21日。佐賀県は有田に行ってきました。
私のパートナーの友人が窯元の娘でして、
更に、その友人が由緒ある窯元と結婚し、
今回、新たな試みとしての個展を開いたのですが、
これが、実に素晴らしかった!!
由緒ある窯元というのが、
有田の元祖ともいうべき窯元で、
かの鍋島直茂(※1)によって
焼き物の発展の為に朝鮮から招かれた方なのです。
今回、個展をしました方、14代目だそうで、
「形を作る」という、
職人的な技術を長年に渡って13代目から仕込まれ、
今は、古来の絵柄を研究、そして、それを活かした磁器を
今回の個展で発表したのです。
古来の模様と言いましても、
きちんとした資料が残っているわけではありません。
磁器ですので、銅や鉄などの金属に比べ壊れ易く、
また、使用用途が茶わんなどの生活に密着した物である事が、
完全な資料の少なさを裏付けています。
14代は、破片などのわずかな断片から
細かく細部にわたり研究を重ねられ、
そこに根ざす思想を学び、それを活かす、という事をされています。
磁器自体は
13代は磁器自体の「白さ」を魅せる「仕事」でしたが、
14代は古来の模様を独特の青(コバルトによる彩色?)と磁器の白さの
対比によって、それぞれの色を引立たせる「仕事」をされていると感じました。
また、作品とともに、窯元の歴史も併せて展示し、
今、何気なく手にする磁器が如何にして日本に入って来たかが
分りやすく見えるものでした。
今回強く感じましたのが、
昔の人の高い思想と、それを求めるひたむきな姿勢、
そして、それを受け継ぐ現在の代の柔軟性と
磁器に対する愛情ですね。
「温故知新」まさに、その言葉です。
磁器といえば大量生産で100均でも手に入りますが、
それ故に、忘れてしまった「豊かさ」を
14代の作品から感じました。
手仕事で作った形。
古来に編み出された模様。
いずれも、大量生産に真似できない
時間と努力が相まってできる「一点物」の美とでも良いましょうか。
「欠けたから、捨てて新しい物を…。」とは思えない
いつまでも愛着を持って使用したいと思わせる、
そんな素晴らしい作品ばかりでした。
言葉では全く伝える事ができませんが、
これから、全国に向けて積極的に発表をしていきたいとの事ですので、
是非、機会があればご覧になって頂ければと思います。
では今日はこの辺で。
(※1)鍋島直茂…1600年代の鍋島藩(現在の佐賀県一帯)藩主。
当時、磁器や陶器は大変貴重な物で「ルソンの壷」と
呼ばれる外来の壷は「一国が買える」と評された。