こんにちは。

育休が終わって早くも二週間経とうとしています

3回目の育休、特に育休後半の半年間は

育児とともに、自分のために時間を使おうと決めて過ごしてきました。

かなーり濃い時間を過ごせたので

そんなことも振り返っていこうと思います。

週５勤務、二児のワーママ。

家族にサポートしてもらい、養成講座に通って

仕事をしながら勉強して取得した

念願のキャリアコンサルタントの資格。

『週５勤務二児のワーママ（3人目妊娠中）がキャリコンの養成講座に通うまで・・』おはようございます。キャリアコンサルタントのMitasです。三女の妊娠、出産直前に「キャリアコンサルタント」の資格取得をした私ですが、思えば資格取得ま…ameblo.jp

資格は取得して終わり、ではなくその後どう活用していくか、

がやっぱり大事だなと思うのですが、

キャリアコンサルタントは国家資格で、

5年ごとに更新が必要！

更新するには知識、技能それぞれで研修を決められた時間数の講習

を受講することが求められているので、

常に勉強をし続けて行かなくてはならないということもあり

仕事から離れている育休のうちに更新講習で受けられるものは受けることにしました。

コロナ禍でオンラインの研修が充実したこともあって、

自宅に居ながら受けられたのは子育て中の私には非常にありがたかったです。

受講した講習の中で

「セルフ・キャリアドッグ制度」の実践演習の学びを今日は振り返ってみようと思います。

なぜこの更新講習を選んで受講したのか

私は新卒から16年組織で働いてきて、

まずは組織で働く人の支援に興味があったというのが一番の理由。

その中でも数ある講習の中で、

組織にキャリアコンサルティングを提供する方法を実践的に学べそうと思ったからです。

個人支援も興味はありますが、

やはり法人への影響、働きかけは大きいものになる。

この制度の認知度や活用の度合いを上げて行くことが

キャリコンの活躍の場所を広げるためにも必要だと思ったからです

どんな研修スタイル、どんな内容だったのか

講習はオンラインでまる1日、8時間の研修でした。オンラインでまる一日って、なかなかハード。。チョコレート沢山食べながら、

赤ん坊は子育て支援センターに一時預かりを使って、時間を確保して、参加しました！

教えてくださった先生は、

キャリアコンサルタントとして独立して15年、組織に関わる専門家として

多数の法人と契約し、セルフ・キャリアドッグ制度を導入していらっしゃる実績のある穏やかで優しい先生でした。

先生の講習の言葉の中で、「専門性」「専門家として」というワードを

よく使っていらっしゃったことが印象的でした。

そもそも専門性って？？？？

キャリアコンサルタントって、何の専門家なのでしょう、、ここが最初の問いでした。

ここの言語化、自分の言葉で語れないことには始まらないということが大きなテーマでした。

キャリアコンサルタントは、クライエントと思いや考えを共有することがとても大切です。

でも、思いや考えって、見えない世界なので、

それを相手に伝えるには

やっぱり

「言葉」が大事。

言語化能力をとにかく意識して、日々鍛えること、がとにかく大事なことなので

常に言語化するトレーニングをすること。（このブログなどの発信もそうですね）ということを冒頭に学びました。

そこで冒頭にワークをしたのは

自分にとってのキャリアコンサルティングは何か。ということ。

とても概念的なものではありますが、「自分にとっての」がとても大切で、

そして、

例えばね・・と語れるよう定義し、毎年アップデートして手帳に書いておくことが良いと学びました。

確かに、自分がキャリアコンサルティングをする上での指針、軸って大事ですよね。

ブレそうになったらそこに立ち戻り、定期的にアップデートしていきたいものです

ちなみに当日私が書いたものは・・とっても抽象的ですが

クライエントが、キャリアコンサルタントとの関わりを通して

自分に矢印を向けていくこと。その中で、本来持っている自分らしさや大切にしたいあり方、

大切にしたい価値観やに気づきを得て、その後の生き方に繋げていくこと。

講習を受けた時は上記のように書きました

グループでシェアをしましたが、同じキャリアコンサルタントの資格保有者でも

ニュアンスや捉え方が違ったのは正に「その人らしさ」が出ているなあと思ったところです

ここから、講習での気づきを３つアウトプットしたいと思います。

まる1日の研修。

せっかく時間もお金もかけて受講するので、アンテナをたてて受講するのとしないのとでは

得られるものが違います。

ちなみに講習の冒頭に、今日1日で得たいもの（持って帰りたいもの）として

私はこの３つを考えました

１、経営者の困りごとをどのようにリサーチして、いかに本音を聴き出すか

２、制度を入れて終わりではなく、結果を出すにはどのようなスキルが必要か

３、企業によってのカスタマイズの仕方

この３つにアンテナを立てて受けた講習、

気づきをまとめたいと思います！

気づき１：経営者のコミットメントへの関わりがとにかく大事

「経営者」ってどんなイメージですか？話をしてみたい、って思いますか？

まずはそこを考えるところからスタートしました。

セルフ・キャリアドッグを導入するにしても、結果を出すにしても、

組織のトップである経営者の「思い」や「志」と合ってなければ本末転倒！！！

制度を導入するだけなら厚労省のこのマニュアルを見ると方針や展開の方法も書いてある。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000192530.pdf

しかしながらこちらはあくまで一例↑、、

しかもこの内容はそこそこ大企業向けに作られているので、

これをベースに一社一社、カスタマイズしていく必要があり、そこがキャリアコンサルタントとしての腕の見せどころ。

組織の経営者にどう関わっていくか、どんなことを経営者に聴いてみたいのか、

経営者に対して「なんか怖そう」とか、何を話していいか分からない」と思っている人には

この制度導入の仕事は難しいのだろうと

ビシッと学びました。

経営者がまず賛同してくださらなければ、

そもそもこの制度を入れることはできません。

その上で、経営者が人の成長についてどう考えているのか、

直接聴くことが大事。

また、その組織の人材育成のビジョンや方針をベースに一緒に考えていくのですが

そもそもこのビジョンや方針が無い組織もあります。

そこから経営者と一緒に考えていく必要もあるかもしれません。

キャリアコンサルタントは「組織全体を見る」力が必要だなと強く感じました。

制度導入する上で、「経営者」はどんな思いや志を持っているのか聴く時に、

「キャリアカウンセリングをする」つもりで聴くことが大事だというのが大きな気づきでした。

どうしても制度や研修プログラムの内容をどうしましょう、とか、

制度の説明とか契約のこと、、目先のことに目が行きがちですが、

この制度が経営者の思いに対しどんなふうに役立つのか、その思いを一緒に実現していきましょう、

というスタンスで関わることが必要だと学びました。

オフィスの様子や従業員の様子を観察することも、組織を見る上で大事だそうです。

気づき２：私の「研修講師の８年」はキャリア研修には邪魔だった！

講習でサンプルとして一つの会社の事例（概要や経営理念）を読み、

実際に外部専門家として提案する研修プログラムを作るという演習がありました。

新入社員・中堅社員・シニア社員と３つの階層で、課題を選んで作るというもので、

私は新入社員を選びました→なぜなら、社内講師として８年新入社員研修に携わってきて

研修講師として登壇してきた経験と実績があったので、安易な気持ちでチョイスしたのです。

研修プログラムを作るのにも実際慣れていたので、軽ーい気持ちで研修を作ってみました。・・・・が、、、、

私の作った研修プログラムは、キャリア研修ではなくて

ただの「新入社員研修」でした。

（プログラムとして全然ダメ！！！いや。ほんとに。）

組み立てる上で、ポイントとなったのは全てにおいて

「キャリアコンサルタント」としての研修であること。

一対一のカウンセリングではなく、グループカウンセリングであるといっても良い

というのが目から鱗でした。

あとは、

キャリア研修の後に、個別のカウンセリングがあることを意識した研修であること。

この組織にキャリアカウンセリングの空気感を作ること。

何度も言いますが、私の作ったプログラムはただのスパルタ講師の

新入社員のスキル研修でした・・・（笑）

でも、この講習で早々と気づけて良かったと思います。

自分が講師として登壇してきたとか、変なプライドは全て捨てて、

キャリア研修をするときはあくまで

キャリアコンサルタントとしての空気感を作り出すようにしたいと肝に銘じました。

気づき３：結局どの場面でもキャリアコンサルタントのあり方が問われる

講習の中では実際の場面を想定した実践的な内容を学ぶことができましたが、

セルフ・キャリアドッグを導入するにあたって

「正解」は無い。

というのが結論。

でも、ポイントはある。

このポイントは、

提案の時点から、経営者の思いを聴くところにも、でも研修でも

個別カウンセリングでも、研修や個別カウンセリングの結果フィードバックの仕方においても、

キャリアコンサルタントとしての関わりをする

ということでした。

そして、提供するキャリアコンサルタント自身が生き生きとしていなければ

経営者にも、従業員の方にも「未来を考えてもらう」なんてことはできません。

研修講師や経営コンサルタントではなく、キャリアコンサルタントとして関わる全ての部分に、

あり方が問われるのだというところを強く感じました。

そして、

私が最初に挙げた講習で学びたかった項目についても、全て

キャリアコンサルタントとしての関わりをすることで得られるものでした。

セルフ・キャリアドッグは従業員個人の支援からスタートしますが、これが組織全体、そして社会と

広がっていく大きな一歩になると思います。

そして、キャリアコンサルタントが活躍する場としても、もっと認知度高くなっていくこと、

その一端を担えればいいなと思った講習でした。

この学びを生かして、組織支援の経験積んでいこうと思います