私は19歳で長男のりょうたを出産しました。

りょうたが自閉症と診断されたのは2歳のとき。
その前に前夫と離婚していました。
 
結婚は愛があれば、乗り越えられる。
そう信じて10代で結婚しましたが甘かった。
知らないうちに仕事を辞め、働かなくなった夫。
私が仕事に出ましたが、「ミルク代」と書かれた封筒からお金を持ち出しギャンブルに手を出したことが許せず、家を出ました。
 
それから15年、同僚だった今の夫と結婚しました。
 
夫と付き合って、結婚の話がちらほら出たとき
「あなたの両親に申し訳ないから」「許される訳がない」と言う私に、「両親にはもう許しを貰ったよ」と笑って返したパパ。「あなたが決めたことなら」と言ってくれたパパのお母さん。
 
りょうたがパパと生活できるか、数ヶ月籍を入れずに3人で生活してから結婚しました。
 
最初はお互いに距離感の探り合いでした。
自閉症である息子のこだわりや、パニックの時の対処、感覚過敏や音に対する反応だったり、常同行動など都度説明したり、対処して貰いました。
 
パパも自分なりに考え、私が過剰に世話を焼くときは、「それは教えればできると思う」と言ってりょうたにやらせたりしていました。例えば洋服をハンガーにかける、茶碗を片付ける、脱いだ服は洗濯カゴに入れるなどです。
 
結婚して8年。
パパとりょうたは、お互いの距離感を掴んで生活しています。必要以上に声を掛けられたり干渉されたくないりょうたに、無理に近づくことはせずに、必要とされたら手を差し伸べているという感じです。
 
ずっと1人だった私にとって、毎日子ども達の話をしたり、悩んだら相談したりすることができることは心強いです。
 
ありがとうパパ。
次に生まれ変わっても、パパと一緒になりたいです。