お風呂に入って、ドライヤーで髪を乾かしている時に、ふと思い出したんです。
あ、今日は母さんが脳梗塞で倒れた日だ。
そこで、私は母に言いました。
私「ねえねえ、今日って脳梗塞記念日じゃない?」
母「あ、そうだそうだ。12年だよ〜」
脳梗塞なんて、ちっともめでたくないはずなんだけど、母も私もなぜだか明るく話していました。
そして、なんとなくインタビューしたくなったんです。
私「12年てすごいね。がんばりましたか?」
母「がんばってるよ〜。でもさあ、やだなあって思ったよ」
私「いつが一番いやだったの?」
母「入院しているとき。なんでこんなことになっちゃったんだろうって。受け入れられなくて苦しかったよ。」
私「そうなんだ。でもさ、入院中は何かあっても先生も看護師さんもいたから安心だったでしょ?」
母「そうだね。家に帰ってくるのが嫌だった。」
私「なんで?」
母「怖かったもん。家でやっていけるのかって。」
私「そっかー。みんな同じ気持ちだったんだね」
こんなことを話せる日が来るなんて。
一気にこの12年間のことが、ブワーーーーーっと蘇ってきました。
12年前のあの日、ICUに入っている母を思い、
『とにかく生きていて』
と、ただそれだけをひたすら心の中で叫んでいました。
命が助かった。よかった!!!!!!
そこからが本当の始まりでした。
当時は専門学校に通っていて、学費のためのアルバイトをして介護をする毎日に絶望している暇もありませんでした。
この12年の間に、家族は色んな破壊を繰り返し、ようやく今の形に収まりました。
完璧だと思っていた母が病床に伏して、もろくてわがままだと思うようなった。
でもそれは、「介護してあげてる」って心のどこかで思っていたからかなって、今は思います。
今なんて、左半身マヒで、右手も使いすぎて手術をして間もないけど、私が食べるだろうとおかずを作ってくれていたり、孫の無茶振りに全力で応えようとしてくれたり。
体が不自由になる前の母との関係よりもずーっと良い。
かっこよくて頼れる母の姿を知ることもできたし^ ^
もしかしたら一生をかけて気づくかもしれなかったことを、12年のうちにドワーーーーーーっと経験させてもらったような気もします。
色んな人を巻き込んで。
巻き込まれた人、ごめんね。笑
だから、純粋に「母さんありがとう」
って言いたくなったんだ。
みんな、よくがんばったよね。
今週、姉と同じ日に実家へ行く時があるので、ケーキを持って行ってお祝いをしようと思っています(*^^*)
まだまだ親子ゲンカするぞーーー![デレデレ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/047.png)
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