今年のゴールデンウィークは、人によっては9連休。皇居の現場も9連休の休工。とはいえ別の仕事があるので旗日も関係なく仕事が入っている。なので休日は29日と6日。つまりいつもと変わらぬ一週間。
その貴重な日曜日の昨日、知り合いが企画/関連するイベントが2つあった。行かねばなるまい。
午前中は小平へ。国分寺から徒歩だとやや遠い。気温も上がっていたので汗だくになりながら目的地へ到着。
仲間同士でこぢんまりとした展示会は、いかにも女性向けで、むさい無精ヒゲのアラフォーが佇む場所では決してない。が、あたたかく迎えてくれた。オーガニックな出づくりの品々が並ぶ。絹の草木染め五本指靴下を購入。
この展示の企画者と久々の再会。自分よりも年上なはずだが、いつもながら生き生きとして若々しい。しばし談笑。ちょっとだけのはずがお手製のお昼までいただいた。帰り際に出会った縄文土器とご縁の深い方と話が弾む。きっとエミシ、か、それ以前…みたいな人。おもしろい。やはりこれからは東北の時代だ。
…などと妄想しつつ、もう少しその場にいたかったのだが気付けばいい時間だったので、名残惜しくも次なる場所へ向かった。
杉並の本應寺。浄土宗のお寺。先月お邪魔した場所。5月1日までの三日間、「浄土のひびき展」という毎年恒例となったイベントが開催されていた。顔見知りもちらほら。
連休中、皇居の現場がないかわりに、お寺での仕事を手伝っている。オフの日もお寺…。そしてお墓。ま、幼い時からお寺とのご縁は浅からぬ身。お寺を目標に行ったわけでもなく、行った先がお寺だったとは「ご縁」というより他にない。夕方の念仏会にも参加はしたが、あくまでこの交流の場を楽しみに来たのである。こちらでもオーガニック関連、あるいはこだわりやホンモノを自負する品々が並ぶ。見ているだけでも興味深い。今では珍しい自然乾燥に近い杉材だとか、うさとの服もあった。共通することは自然の素材をよりよく生かすということ。「活かす」、よりも「生かす」。うさとの服を買おうかとも思ったが、気に入った形がなかったので断念。
次の日仕事だし少し疲れていたので念仏会終わったら帰ろうかとも思った。参加者の多くはそのままお寺に宿泊するようで、昨年は70人ほどだったと聞く。泊まりたいと思いつつ、こちらでも名残惜しくも帰ろうとしたが、複数の知人からこの日の最後の催しがおもしろいと言われ、結局残った。
メインのイベントは、ベンガルで教わったものをベースにした独自の紙芝居、そして和太鼓の演奏。
インドの紙芝居は、巻物状。関西弁の東野さん、独特な話術だけでも十分だが、巻物の絵も独特。して、その内容は…。なんかシュール。でも楽しい。途中の地震もなんのその、彼の世界観に満たされていた。地球も笑ったんだな。
壱太郎さんの和太鼓は、昨年風の沢の「万葉祭」のファイナルにて演奏していたのをちゃんと聴いていなかったので、あらためて観賞。ずらり並べた太鼓を左右の手を交差させながら叩く見せ場ではお客さんは多いに盛り上がった。直径1mはある大太鼓の演奏は、お寺の中では響きすぎ。しかしこういう演奏はやはり生でしか味わえない迫力。本人も言っていたが、CDでは寂しいものになるだろう。
STONE SCULPTURE-浄土の響き展
十分に満喫し、さて帰ろうかと思ったら知らない人から呼び止められた。
「素敵な格好をされてますが、何されてる方ですか。」
「いえ、何もしてません。無職です。」と自分に正直に答えた。ある意味、真面目に不真面目な答え。
この日は先日買った寅壱超超ロングのニッカをはいていた。要するに作業着だが、一応お出かけ用。
いつも通り回りくどくも説明。一言で済ませようと思えばできるかもしれないが、どれもしっくりこない。自営、個人事業主、一人親方…だと漠然すぎる。今は石屋の助っ人…かな。英語でいうとフリーメイソン…ではないな。「自由な石工」って意味ではあってる。
なんだかよくわからないが、いろんな出会いあり、ご縁ありの楽しいイベント盛りだくさんの一日だった。
さて今週は引き続きお寺三昧。

遮光器土偶と縄文社会

Mozart モーツァルト / 『魔笛』

【和太鼓】楡けやき太鼓1.6尺 三重式台座付き