瑞鳳殿の敷地内にある妙雲界廟。感仙殿北側に位置し、九代藩主周宗公、十一代藩主斉義公夫妻の墓所となっている。過去ブログの画像の通り、大震災により周辺にあった灯籠などはことごとく倒壊した。もうすでに復旧は終えている。
$STONE SCULPTURE-伊達家墓
この九代目、十一代目夫妻のお墓も、一番上の竿石がずれていた。この写真ではあまりスケール感がわかりづらいが、巨大な墓石である。現場には重機を入れるようなスペースはない。カニクレーンで吊れるような代物でもない。そこで鋼鉄製の門型の台座を仮設して、5トンまで耐えられるチェーンブロックを利用して、ジャラジャラと人力で動かす作戦。どうやら竿石は3.5トンくらいの重量のようだ。大地震のすさまじさを物語る。4つ角をそれぞれ見ながら元の場所へと戻した。おそらく当時も基本的に似たようなやり方で施工したのだろうが、一体どれだけの人工が必要だったのだろう。おびただしい人々の意識がひとつの目的に集約される瞬間、物質的だけでない何かもしっかりおさまる、のかも。


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