先日から石のリングを造りはじめた。当初は紐を通して首からぶら下げるようなものを想定していた。
が、この大きさならば指輪も可能なのではないかと、石の指輪を実験的にいくつか造ってみた。
あまり薄くしてしまうと耐久性に難がある。そうでなくとも石はもろい。日常生活には無理だろうが、なにか特殊な時間のための装飾ならばいけるかもしれない。特殊とは、祭りであったり、踊り、歌、など。それらは神事に通じる。呪術的装飾とでも言おうか。
2つほど単純な輪を造ってみて、何とかいけるような気がした。それらはとても原始的な石器のようだ。
そこで次にメビウスの輪に挑戦。メビウスの輪も、つまりは螺旋といえる。
螺旋というワードがこのところのシンクロ。
完成したものを一日身に着けてみたところ、これはやはり普段気軽に装着するものではなさそうだ。
紐を通して別の使い道もあるので、これ単体としてはなかなかの出来に感じた。
指先に着けると、自分の脈動を感じることが出来る。石が胎動してるかのような錯覚。
こちらは指輪とはしなかった。なにか数メートルくらいの彫刻として成り立つような雰囲気。ま、メビウスの輪というモチーフで制作してる彫刻家は世界に腐るほどいるだろうから、どこかで誰かがこのようなモニュメントをすでに制作しているに違いない。
マケットのさらにミニチュアのようでなかなか面白い。
半分だけ磨いたのは、石の素材感を残しつつ、その対比でバランスをとってみた。全部磨いてしまうと何かプラスチックの工業製品のように見えてしまうから。