病院で、ずっと寝たきりの女の子がいました。


話す事も 首を傾けることも出来ません


ただ動くのは 目でした


目で喜び 悲しみ 痛み 恐怖を表します。


彼女のカットの時は 首の下あたりの背中と


片脇ずつに プチプチで丸めて作った


クッションを当てて 片方ずつから


カットしていきます


毛がつくとこまるので ビックサイズの


クロスを2枚上下に当てて 切り終わったら


一枚のクロスに髪を集めてすて


ドライヤーで 毛を払い ガムテープで


肌についた髪をとります。



彼女は 私が来るとまだ 彼女の側に


行ってないのに 目を輝かします


また 来たよ〜


目が笑います


伸びたね〜


目が笑ってます


若いから新陳代謝が激しく きっともっと


さっぱりしたいだろうなぁ〜と


毎回 思いながら 彼女の髪を月に一度は


病院でカットしていました。



そんな中 いつものようにカットしてる最中



目が 変わりました


大きく見開き 逃げたいような目でした。


部屋に入ってきたのは 介護士さんでした。