勝ったのは早稲田。


 だが、試合後の表情は敗者を思わせた。


 大学選手権1回戦。立命館に38対0。にもかかわらず。


 いよいよ、来週は2回戦。宿敵・関東学院に競り勝った帝京が待ち構える。


 事実上の決勝戦。その言葉は当然ながら早すぎる。だが、違和感がないほどの大一番だ。


 早稲田は這い上がれるのか。


 あたかも早稲田を思わせるような、立命館の前に出る防御に苦しんだ。


 ただ、もっと根本的な課題が浮かび上がった。

 

 セットだ。


 スクラム、ラインアウトの要・フッカー有田選手は肋骨骨折で、その姿がない。2回戦出場が絶望的だという。

 

 ラインアウトの軸となってきた長身の中田選手も出場は困難という。


 有田選手に代わって出場した伊藤選手は抜群の突破力をみせたが、スローイングには苦しんだ。


 結果として1年生が中心となったスクラムも不安定さを感じさせた。


 対するのは帝京。


 平均100キロ超のFWのスクラムの強さは大学でも、紛れもなくトップクラス。


 その重圧に早稲田一列はどう耐えるのか。


 帝京のモールは関東学院には巧みに割られたが、やはり圧力がある。


 モールの起点となるのはラインアウト。


 早稲田がラインアウト獲得に苦しめば地域を失い、帝京のモール攻撃に釘付けになりかねない。


 帝京のセットの強さをどう早稲田はしのぐのか。それがカギだ。


 もうひとつは、接点。


 立命館戦では、ボールをさばくのが早い櫻井選手をスクラムハーフに先発起用。


 身長168センチと小柄ながらも、スペースに切り込める宮澤選手もセンターに戻った。

 

 早稲田としては主力選手の怪我に苦しみながらも、ボールを広く動かせるゲームのイメージを感じさせた。


 帝京との接点をどのエリアに持っていくのかも注目される。


 帝京は早稲田を根っこから刈り取りにくるだろう。

 

 そこに早稲田はどう戦うのか。

 

 早稲田対帝京。やはり頂上決戦といっても、過言ではない。

 



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