春カントーは侮れない。 

 大学3連覇へと突き進む早稲田に今季初の黒星を付けたのは、関東学院だった。
 
 慶応に引き分けたものの、春のAチームは負け知らずだった早稲田。前週、慶応からの勝利で勢いにのる明治を33-17で撃破。「メイジ復活」への思いをはじき返した。

 これに対し、関東学院は5月下旬に慶応に7-59で敗れ、やや波に乗り切れていない印象だった。不祥事が落とした影を振り払うには、まだ時間がかかりそうだった。
 
 早明戦こそ、春の頂点を決める一戦。そう疑わなかった。
 
 早稲田と関東学院との戦いは27,28日の2日間で4試合。早稲田がDからBまで順調に勝利を重ねた。今季も、やはり早稲田がリード。Aチームの試合で確信に変わるはずだった。

 だが、春カントーは、ただで終わらなかった。

 前半は関東学院が17-0でリード。早稲田は後半に5点を奪い返したものの、5-17で敗れた。

 昨季は苦難の道を歩みながらも、最後は大学の頂点に立った早稲田。関東対抗戦で明治に敗れて失速しそうになったが、大学選手権一回戦でライバル・関東学院との戦いで勢いを取り戻した。

 関東学院は、春の早稲田戦の勝利で「カントー復活」の糸口をつかむことになるかもしれない。

 波乱含みの春シーズンも終わり、まもなく夏の陣。U20の日本代表に選ばれ、春の試合に出ていなかった主力選手が戻ってくる。どのチームが抜け出すのか。

 大学3連覇を狙う早稲田に、復活を狙う明治、関東学院がどう挑むのか。春に安定した力をみせた慶応が夏に飛躍できるか。有力チームとの試合が少なく、まだ実力が未知数の帝京と東海の夏合宿での戦いも注目したいところ。

 暑い夏へと戦いは続く。


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