ターンオーバーから一気に展開しろ。

 さて、ターンオーバーとは何でしょう。攻守逆転のことです。

 「ターンオーバーした」といえば、防御側が攻撃側からボールを奪ったことをさします。ボールを奪い取った瞬間に、選手が「ゲット」と叫ぶチームが多いようです。

 ラグビーは、野球の先攻・後攻のように、攻守の線引きがはっきりしていません。攻めていたと思ったら、次の瞬間には守りが要求されます。
 
 サッカーやバスケットボールも攻守がたちまち入れ替わりますが、ラグビーにとっては、このターンオーバーがより重要な場面に位置づけられてます。
 
 なぜでしょう。
 
 ラグビーは身体接触、コンタクトがあるスポーツだからです。なぜコンタクトがあったら、ターンオーバーが大事になるのでしょう。
 
 ラグビーは1対1で選手がぶつかり合うと、ほかの選手も参加してボールの争奪戦を始めます。これに対し、サッカーなどでのボールの奪い合いは原則は1対1だと思います。
 
 ラグビーでのボールの奪い合いで最も多い局面はラック(ボールが地面についた状態で敵と味方が押し合う)です。
 
 ラックには何人でも参加できます。攻撃側は、ボールを持って当たった選手のほかに、3人程度のオーバー(用語入門③参照・敵を押して排除する)が必要です。ボール周辺の敵を押しのけるには、ある程度の人数が必要なのです。
 
 一方、防御はタックルした選手のほかに、ジャッカル(用語入門②・参照)を狙う選手の2人だけでもボールを奪うチャンスが生まれるのです。
 
 単純に言いますと、攻撃側は4人、防御側は2人でボールを奪い合うのです。そうすると、残りの選手は攻撃側が11人、防御側は13人になります。
 
 ということは、防御側が攻撃側からボールを奪った場合、つまりターンオーバーしたら、相手より多い人数で攻めることができるのです。数的な優位を得られるのです。
 
 さらに、近年は防御の技術が上がって、「守るぞ」と身構えている相手の防御網を破るのが難しくなりました。
 
 だが、ターンオーバーしたときはどうでしょう。「攻める」配置の選手が「守る」態勢になるには時間がかかり、隙が生まれます。「攻めるぞ」から「守るぞ」という気持ちの切り替えも必要です。

 だから、ターンオーバーから一気に攻めるのです。では、どこを攻めたら効果的なのでしょうか。

※本当に久しぶりにラグビー用語入門を更新しました。長くなってしまたので、2回に分けています。今日は早稲田対関東学院戦。昨日は早稲田がC、Dとも勝ったようですが、接戦です。きょうのA、Bの結果が楽しみです。


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