旦那は、いつもと同じように仕事に行ってもらった…


本当はそばに居て欲しかった。

きっと旦那も同じ気持ちだっただろう。


娘は学校に行き、母親が迎えに行くまでお腹のお子と二人きり…


エコーの写真やアプリを見ている。






あぁこの頃は幸せだったな…



いつ見てもエコーの我が子は可愛かった。 



ごめんね…



元気な状態で産みたかった。



どうして?

どうしてこんなことになった?



普通より小さいと言われていた…

先生も何かがおかしいと思っていた…

胎動が減っている気がしてた…



もっと注意深くお腹に神経をとがらしていれば良かった?

もし、お腹が張らない体質だったら、動いていないお子にもっと早く気がついた?



この数日後悔しかない…


 


どうすれば良かった?





流産してあの時も悲しかった。喪失感は凄かった。





でも、今の感情は、その時の比ではない…




私が代わりに死んでやりたかったと思う。




それは、今でも思う。

もしあの時、私が死んで、この子が助かるなら…何度そう思ったかわからない。





母親が迎えに来た。

父親も一緒だった。


迷惑かけてごめんなさい…


入院の荷物を持ってくれた。


車で移動中も心は、お子のことばかり考えている。


ごめんなさい。ごめんなさい。

この段階では原因はわからない。


だから余計に私のせいだと思っていた。


 

病院についた。

いつもは、自動受け付け機の前で手続きをして2階に上がるのに、今日は入院受付の前に立っている。


何で?

こんなとこに居たくない…


コロナがひどくなり始めて病院は付き添いや面会は中止だったが、

私には特別許された…




嬉しくない。




産婦人科病棟に案内される。


ここは私が娘達を産んでニコニコしていた場所…


同じ場所とは思えないくらい居心地が悪い。

看護師が私に優しく話しかけるが、何を言っていたかはわからない。



廊下で妊婦さんとすれ違う。

ニコニコしている。



愛しそうにお腹をさすっている。



自然とお腹をさすっている私が居た。

でも、あの人とは違う。愛しい…誰もよりも愛しい



でも、私には笑顔はない…



二人部屋に案内された。

荷物を置いてベッドに座る。 



看護師は、ここの副師長だった。 

ベテランがつくのは、当たり前なんだろうな。



言葉を間違えば、相手を傷つけてしまう。

私は難しい患者だった…



話しに淡々と返事をする。 

もう涙は出ない。家を出た時から涙は出ていない。



涙って枯れるのかな?と思ったくらいだ。



悲しいのに泣けない…泣けない自分に腹が立つ。

子供が可愛くないのだろうか?



普通の人ならこんなに淡々としてないのではないだろうか?

母は、看護師と話すためにその場を離れる。



私一人病室に居た。



そのうち、テレビカードを買った母が戻ってきた。

その他にも飲み物やお菓子。私が気を紛らわし為に頼んだ本を持ってきてくれた。

私は普段小説なんて読まない…



だけど何でもいいから小説を買ってきてと頼んだのだ。

いつもなら携帯で、ゲームをする私。

でも、ゲーム友達に赤ちゃんが居ることを言っていたから、何となくゲームする気にはならなかった。



しばらくすると先生が来て、出産するまでの流れを説明してくれた。