人生を変えた運命の挨拶とは・・・







お店を軌道に乗せるどころか、





失敗
して今まさに閉店しようとしている者が普通は口にしないこと。








いや、この状況では普通口にできないこと。








閉店を直前にして、







素人の失敗経営者が絶対に口にしてはならないこと・・・







それは、








「今年中に、








小倉北区の街中で、







もう一度、









お店を出します!!」








・・・・






・・・・







(´・ω・`)?






・・・・・








・・・・・







・・・・・







(※ここからは天の声)↓
いやいや・・・








・・・・・








あなた、たった今2年間やってきた飲食店潰すんですよ!!







しかも、その最後のあいさつなんですよ・・・








わかってる???







完全にセリフ間違ってますよ!!







・・・・







だいたい右も左もわからない飲食業界に勝手に飛び込んで揉まれて淘汰されて逃げるんでしょ。







わかってる??







お金だってコネだって知識だって経験だって何にも持ってないでしょ。








あなたはいったいなにを血迷ったことを口にしているんですか?









飲食業界というか、人生なめすぎじゃないですか?








とにかく「今のは冗談です・・・・」と言いなさい。







ならまだ間に合いますよ。









悪いこと言わないから今すぐ言い直しなさい・・・








「自分には経営者としての器なんてまったく持ってないので、これからは人の下で地道にやっていきますと」








ね、わかった?
(※天の声終わり)






・・・・・








ごもっとも。







今考えても心の底からそう思う。







しかし・・・




言ってしまった。








思わず言い切ってしまった。







巻き戻しはきかない。







みんなの前で宣言したんだ・・・





いまさら撤回
なんてできるわけない。








その時はそう思った。








もちろん勝算なんて1%もなかったし、計画や構想や資金も1ミクロンも準備していなかった。








本気で口にしたのかさえ疑問だった。







そもそもなぜ口にしたのか・・・?







それは、







悔しかったから。







失敗したまま、








このまま逃げるのがだったから。








こういった感情が負けず嫌い王のワタクシを突き動かした。









いや、今あらためて思えば、







神様のような偉大なる力が背中を押してくれたのかもしれない。








このあと、








思わず口にしてしまった宣言がやがて言霊となり、







とてつもない苦難と奇跡に満ち溢れた、








素晴らしき波乱な人生へと、








足を突っ込んでいく事となる・・・








このような経緯で23歳362日から、26歳25日までの2年と1ヶ月におよぶ 最初の飲食店での歴史は幕を閉ざされることになった。 








そして、







それと同時に新たな飲食店を創るための、ドラマが始まることとなる。







第1章  






『今日のひと言』

人生とは素晴らしい

そう思えばそうなる