とうとうやってきたXデー・・・







2年前にお店を始めたときにはこの日が想像できただろうか?







心の片隅にはあったかもしれないが、







お店をオープンすることのワクワク感が全開だったために感じ取ることはなかった。







ここからはぜひ想像していただきたい。







23歳で夢と希望とわずかな資金を手に、右も左もわからない業界に友人と三人で飛び込み、







手探りではあるが、自分たちの手でお店を作り上げ、2年間走ってきた。






それから色々な方達と出会い、親交を深めお店を支えていただいた。







絶対数は少ないかもしれないが「BOOTS」が好きという常連さん達もいる。







そんな方たちを前に、今宵限りでこのお店は閉店すると伝えなければいけない。







泣いても笑っても今宵限りと。







その決断を下すのがあなただったらどんな気持ちになるだろう・・・?







自分たちの手で築いてきた場所を壊さなくてはいけない・・・







家よりも長い時間を費やした自分たちのお店を・・・







この場所が無くなるという事は、もうそこに仲間が集まることもないということ。







「場所が無いだけでいつでも会えるだろ」と思うかもしれないが、







現実はそうはいかない。







場所を通じて出会った仲間というものは、その場所が無くなるとともに会わなくなってしまう。







学校を卒業したら友人達と疎遠になるのと同じで、







「BOOTS」が無くなればそこに集まっていた仲間とも離れていくということ・・・







その決断を下すことの切なさ、虚しさ、寂しさ、苦しさ、葛藤・・・







この時の気持ちを想像できるだろうか・・・?






もちろんリアルなこの思いは決断したものにしかわからない。







しかし、せめて想像して共有してほしい・・・







これからの最後の営業が終わるまでの数時間を・・・







それでは、たくさんの仲間や常連さんが待っているラストステージへと向かおう・・・






つづく






『今日のひと言』

終わりとは

あらたな始まり