『FUCK YOU』









他の英語はまったくわからなかったが、それだけははっきりと聞き取れた。








それ以降チャリは全力疾走。








そしてすぐに川を渡ろうと川沿いに曲がると、








行き止まり・・・



「OH! MY!  GOD!!」









まるで仕組まれたマンガのような展開に、焦りつつも笑いが出る。







すぐに引き返して元の道に出て後を見たがさすがに追いかけてきてなかったので








「へっ・・・・・たいしたことないぜ(-_☆)」
(全力で逃げてただろ!!)






と負け惜しみを言いつつ、無事に橋を越えた・・・ホっ






そして町の入り口付近にあるハンバーガー屋に入った。






「エクスキューズミー♪」






やってきたのは185cm100キロくらいの屈強黒人のウェイター・・・







とりあえず注文をして、







オーダーを待つ間に話しかけてみた。







「アーユーストロング?」





・・・・







「YES♪」







自信満々にウェイターが答えやがった。







これを期にずっと疑問に思ってたことを明確にしようと思い、







さらに話しかけた。






「アームレスリング   ミー  チャレンジ   OK?」
(スーパー片言)






その疑問とは・・・






黒人って、







ほんとに強いのか?






実は見た目が強そうなだけで、そうでもないのでは・・・
 





さきほどの『FUCK YOU』を聞いて少し頭にきてたので







このウェイターを相手に試してみることにした。








「OK♪OK♪」・・・(ニヤついている)







おそらく






「ジャパニーズボーイが何言ってやがんだ」







と思ってる顔・・・ちっ







そして空いているテーブルで手を組んで






「レディーーーーーーーGO!!」







くっ・・・・







負けてたまるか・・・・くっ







・・・・・







まいった(x_x;)






さすがに体重差35キロでは敵わなかった・・・ちくしょう






やっぱ黒人って強えぇ。






でも相手もかなり本気の顔になったらしい。






それもそのはず、当時はK-1の選手みたいな100キロオーバーの先輩以外には負けた記憶がない。






なので相手も油断していただけに焦ったはず・・・
(ざまーみろ・・・負けたけど(・ω・))







その後はこれぞアメリカンサイズというハンバーガーとビールを楽しんだ♪







この時の腕相撲をしている写真を、






あらためて見るとウェイターの




首の太さ
ガタイの良さに驚く。







今更ながら、







よくぞこんな相手に







挑んだものだ・・・・







つづく







『今日のひと言』

負けを承知で

挑むべき戦いもある