「奇跡」と感じたのは、





1周年を迎えることができたから。






15万だった家賃が20万になって、






その5万円の大きさをひしひしと感じるくらいの経営状態の中、





1周年を迎えれたこと。





青の月給を時給にして、日数も限界まで少なくしたにもかかわらず、





1周年を迎えれたこと。





これは当事者しかわからない大変さであり、





感じる思いである。





最初に店を出した時の熱い“思い”が、





いつしか“重い”となってのしかかってきた。





そんな状況で1周年を迎えることができた。





奇跡である。





さらに憧れのステージで、





しかもたくさんのお客さんの前で演奏するということも





奇跡である。





そんな奇跡の連続に助けられながら待望のライブがはじまった。





必死だったのでよく覚えていないが、とにかく楽しんだ。





心の底から楽しんだ。





その甲斐あってライブ後にお店がひとつになり、盛り上がった。





そして盛り上がりすぎて、





数名が暴徒化した・・・(おいお~い・・・)





酔った勢いとお店の独特の雰囲気に酔いしれたのか、壁をけったり叫んだりしている。





中にはステージ上に置いていたワタクシの自慢のギターちゃんの真横に蹴りを入れるやつもいた。





「この野郎」と思い、そいつをよく見たら同級生のKOMATSUだった。





『おいKOMATSU(-_-メ・・・わかってるよな・・・』





幸い同級生だったのでステージには近づかなくなった。





それからもヘンな盛り上がりは続いて、気づけば全員で列車ゲームみたいになったり、





あきらかに○ッ○をかましてトリップした奴がいたり、






勝手に楽器で演奏を始めたりと大変だった。





この状況で新規のお客さんが来てたら何かのアジトかと思われる状況である。






そんなドタバタでひっちゃかめっちゃかな1周年パーティーが終わりを迎えた。






店内は完全に祭りの後である。






そして日常に戻った。





自分の目標だった、BOOTSのステージでのライブは実現したが、






お店はあいかわらず、



閑古鳥
 が鳴いていた。





つづく





『今日のひと言』

目標も大事

目的はさらに大事