泣き顔を見せられないのは、弱いから。
強い人は、人前で泣ける。弱い人は、弱みを見せたら負けると思うから、泣けない。
泣けないと、泣かないように自分の行動を制限してしまう。
そうして、負のスパイラルに陥っていくのだ。
変わることが怖いから、正しい道を知っていても歩めない。
変わらなければ同じように傷つくと知っていても、悪いのは周りだと思い込んで片付けようとする。
本当にやりたいのは、そんなことじゃない。
本当は、もっと楽しい世界に行きたいのに。
傷つくのが怖くて、裏切られるのが怖くて、逃げている。
「痛いなら痛いって、言えばよかったんだ」
破滅願望があるわけじゃない。ただ、何も言わなくても誰かに気付いてほしかっただけ。
でもそんなの、親にだってわかってもらえないんだから、赤の他人が分かるわけないんだね。
距離が近づくと期待が増え、裏切られた気持ちになる。
だったら距離なんか近づかなくていいと、子供の私は駄々をこねてしまう。
本当は違うのに。そのジレンマに泣くしかなかった。
涙の数だけ強くなれるの?