「111」が明けるのを待って、
ようやく観に行ってきました。
最初の字幕のメッセージで、すでにうるうるモードに。
オーディションにきたダンサーたちのインタビューから始まり、
彼らが、どれだけマイケルに影響されたか、
オーディションで、マイケルの前で踊れるだけで幸せだと、
目を潤ませている姿に、もう駄目だった。
そこからは、涙がとめどなく流れていた。
自分の唄や踊りだけでなく、
バンド演奏から、ステージのセットまで、
一つ一つ丁寧に、指示を出していく。
その伝え方や接し方に、彼の「愛」が溢れている。
あれだけのスーパースターなのに、
奢ったところは微塵もなく、誰よりも謙虚だった。
そんな彼だから、周りのスタッフもみんな、
彼が創り出す「愛」の輪の中にいた。
完璧主義でストイックなのは、
それだけ最善・最高のものを創り出そうとしているから。
それだけのものを、全身全霊で伝えようとしているから。
今まで体験したことがないような感動を、
ここで味わってほしいと・・・。
リハーサルであっても、手を抜くことがない。
全神経を使って、集中している。
その真剣さが、周りに伝わり、
彼らの力を、奥底から引き出して進化させていく。
コンサートのスターティングの曲から、
ほとんどの曲は、20年前に観たものと同じだったので、
その頃のことがフラッシュバックして、感動が甦り、
興奮しながらも、また切なくなっていた。
「ビートイット」のクレーンでは、
ほとんど真上に近いところで観たこともあった。
このプロモを観て、ハートに矢が刺さったようになった。
「スリラー」や「ビリージーン」の辺りになると、
いつのまにか、観客の一員になって、
一緒に楽しんでいた。
カナダで初めてプロモを観て、
胸が痛くなっていた「アースソング」。
「We are the world 」 「Heal the world 」に続く、
地球への思いを伝えた曲。
そこに、彼の本当のメッセージがあった。
「世界に愛を取り戻したい。」
「美しい地球を取り戻したい。」
この映画の中では、彼の口から、
はっきりと伝えられている。
スタッフの一人が言っていた、
「このステージは、ロックンロールの教会になっている。」
そう、彼は音楽やステージを通して、
愛と光を送っていたのだった。
このコンサートが実現していたら、
どれだけ素晴らしいものになっていたか・・・
でも、神は別の方法を選んだのですね。
もっと、より多くの人に伝えるために・・・。
この映画は、そうして創られたものだった。
「This is it 」 今がこの時。
地球を救うのは、今しかない。
今でなければ間に合わない。
誰かがやってくれるのを待っているのではなく、
僕らから始めよう。・・・・
エンディングロールが終わった後も、
最後の最後まで見逃さないようにね。
完全に終わった後、
観客席からは、すすり泣く声と一緒に、
拍手が響いていました。
この映画は、一人でも多くの人に観てほしい。
DVDが出るのかもしれないけれど、
是非スクリーンで体験してください。
大天使ミカエルとしての彼が、
目の前に現われているように感じるから。
帰り道、川沿いを走っていたら、
黒い鳥と白い鳥が、
戯れるように飛んでいる光景が、
目に飛び込んできた。
「Black&White」のメッセージのように。
空は、金色に輝いて、
大きな大きな羽根のような雲が広がっていました。