睡眠は3時間ごとにレム睡眠ノンレム睡眠を繰り返すから3時間で起きて、下手に4.5時間とか寝ない方がいい、寝るなら3.6.9時間の3の倍数で、と睡眠が専門の某大学教授に聞いた
それ以来、確かに3の倍数睡眠が私の中に身についたようだ
浴槽に湯を張り少し温まってから身支度をし、ホテルのシャトルバスに乗り込む
全くこのホテルには数時間しかいなかったが空港で夜を明かすよりマシだろう
年末からだからか空港は朝7時すぎにもかかわらず人で溢れていた
しかも仁川国際空港はプライオリティレーンがない
イミグレでは長蛇の列ができていた
しかしみな黙々と3列に分かれて規則正しく並ぶ
ふと昨日からのことを思い出していると
韓国の女性はどこか寄りつきがたく、聞いても笑顔一つなく淡々と返す
男性は割と私が女性というせいもあるかも知れないけれどどこか親切な感じも受ける
韓国語が堪能な妹にそう漏らすと
「なによ、お姉ちゃん、そんなの当たり前よ、親切にしてメリットないからしないわ。日本人は関係なしに笑顔でいることを求めらているからね」
6年の中国生活で慣れていたはずなのに、すっかり私もジャパナイズされたものだ
ようやくイミグレを抜け
AFはKALラウンジを利用する
プライオリティパスも使えるこのKALラウンジは香港やチャンギに比べると見劣りする
当然買い物などする気もなくゲート111へ
シャトルトレインで移動する
これは仁川では初めてかも
仁川はアジアの空港ランキングで2位だが(ちなみに1位はチャンギ)
個人的にはあまり使い勝手が良くなく
ヨーロッパ方面の出発が午前中に集中するので福岡から当日乗り継げないのが辛い
ただし、東京に行くより近いので福岡の人は仁川を使うこともいつも視野に入れている
外は−7度 朝の9時が一番寒いなんてね
冬の仁川でのこんな乗継だけは二度としたくない
私が嫌いなものの一つは「寒い」ことだからだ
もしかしたらかの彼女たちがニコリともしないのはこの寒さのせいなのかもなぁ
とふと思う
既にボーディングが始まりそうな気配だった
AFに乗るのは10年ぶりだろうか
スタアラでもワンワでもないため乗らなかったのだろうけど
10年前はドイツのデュッセルドルフに行くのに成田からCDGへAFに乗った
デュッセルドルフへ行ったのは当時、経済学の助教授の友人夫婦が留学しており
数日間をかけてライン河を車でドライブした
リューデスハイムにはワイン横丁と呼ばれる可愛らしい小さな町かあり
中世の世界にそのまま迷い込んだような世界なのだ
ライン河を見下ろす古城に泊まり
ずっとドイツは食事がイマイチ、と思っていたのがそんなことはなく
ハム、ソーセージなどの保存食にかけては、日本のものと比べてはいけない
ワインもビールも両方楽しめるのだ
ケルンに行けばケルシュを飲み、ラインではSekt(ドイツのスパークリング)やフレッシュなシュペトブルグンダー(ピノ・ノワール)
酒飲みにはこの上ない喜びだ
しかも車はBMW
アウトバーンを走る、なんて怖いけどそれより楽しい(結局一番遅いレーンをノロノロ走っただけだけど)
ずいぶん昔のことを思い出しながら
機内に乗り込む



