わたしのやってきた
その子の人生を豊かにする特別支援
第二弾です。
前回は、
服を着替えるスキルも大事だけれど、
自分で服を選ぶ楽しみに気づいてほしい
という話でした。
今回は、「学習」についてです。
結論から言ってしまうと、
わたしが行ったのは、
知的障害特別支援学校に通う
中学部3年生に、
電卓の使い方を教えることでした。
計算は大事です。
たしざん、引き算、掛け算ができる生徒もいました。
そして、それは、
普段きちんと学ぶ時間を設けています。
それとは別に、
「生活を自分の力で切り開けるようになる」ような
支援をすることも、
特別支援の担う
大事な役割だと思っています。
ひっ算ができたり、暗算ができたりすることは
確かに大事。
でも、それをわたしたちは
買い物のときにどれだけ使えていますか?
わたし、計算が大の苦手です。
暗算なんて、一桁しかできません笑
どうしても、これだけの予算でおさめなくちゃいけない、
というとき、
電卓、使いますよね?笑
電卓を教えるのは、
その生徒の実態、性格、学習の進度、
いろいろなことをもちろん考えてから決定します。
さて、それをどのように教えたか。
まずは、
普通の一般的な電卓で、
計算をします。
一人一つ電卓を持ち、
自分の机で計算をします。
それができるようになってきたら、
教室内で買い物の練習をします。
教員がお題を出して、
〇〇円以内で好きなものを買ってきて、
などと言います。
電卓で計算し、予算内で買い物をする練習をします。
最終的に、スーパーで同様の買い物をするのが
この学習の集大成になるのですが
そのときは、わたしは
自分のケータイを彼らに貸しました。
ケータイを開き、
電卓を開くボタンを押し(その頃はまだガラケーだったかな)
ケータイの電卓で計算をします。
「電卓」を持っていなくても、
「ケータイ」を持っていれば、いつでも計算できるという
生活の知恵。
そのようなことを、
親子で学ぶご家庭ももちろんありますが、
案外、家族で一緒に買い物に行くと、
そういう経験をせずに過ごすご家庭も多いので
学校で時間をかけて行うのは
貴重な体験になったのではないか、と思っています。
時間がかかるし、
親にとっては面倒なので。
(子どもを産んで、親側の心情も痛いほどわかるようになった笑)
〇計算に電卓を使う
「計算は、自力でやらなきゃいけないんじゃないの?」と思いがち。
これって、いいの?と思うようなことも、
実は社会に出るとこれが一番一般的だ、ということがあります。
お金で言いますと、
358円の物を買うとき、
ぴったりは支払いませんよね。
もちろん、たまたま小銭があればいいですが、
1000円札を一枚渡せば解決しますよね。
もちろん、学校では、
358円、ぴったり支払う練習もします。
それから、
360円支払い、2円お釣りをもらう練習もします。
しかし、これはかなり難易度高いです。
そして、500円、1000円を支払い、
お釣りをもらう練習もするのです。
その物の金額よりも、
多いお金を出せば買える
という知識と経験は、
いつか彼らが自分の力で生きていくときの
助けになるだろう、
と考えます。
中3だったので、なおさらです。
もし、今わたしが彼らに買い物学習をするならば、
もしかしたら、
電子マネーを教えるかもしれません。
電子マネーをチャージするやり方。
スマホの電卓を使って
予算内で買い物をし、
電子マネーで支払う。
そして、もらったレシートの
どこを見れば残高がわかるか、
そこまでを学習に取り入れると思います。
そうすると、
数学からは少し離れますが、
生活力はつきます。
あー、考えるだけでわくわくする。
苦手なことがあっても、
この方法だったらできる
と思えたら
生活がもっと豊かになります。
自信が持てます。
希望を持って、その子に合わせた支援ができる
特別支援が
わたしは大好きです。
※わたしが行ったことは
あくまでも、わたしの生徒の実態、性格、学習の進度に応じたものなので、
もちろんこの考えがすべてではありません。