~素直な心~ | あいりすのブログ

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悪性リンパ腫であることより
大好きな学校を休んでいることで
Ryoは元気が無くなっていきました

Ryoの病気を
代わってやることはもちろん…
私にできることなどあるのか…

悲しみに暮れて
泣いてばかりもいられませんでした

どんな時も
治療は待ってくれません

悪性リンパ腫の型とタイプを
詳しく調べるために
全身麻酔をして
心臓手前にある腫瘍に
胸部から針棒を刺す生検術を控えて

針棒で生検できなければ
開胸することも承諾しました

手術室に入るRyoに
不安を与えないよう…
私自身の不安がRyoに
伝わらないよう…

『Ryoが眠っている間に
すぐに終わるから大丈夫だよ』と

その時の
精一杯の笑顔で見送りました

家族控え室で一人…
祈って…ひたすら祈って
待ちました

幸い、針棒での生検が成功して
Ryoの胸部にメスが入ることは
ありませんでした

生検に時間がかかり…
麻酔が切れる頃
長い入院に向けての
カテーテルがRyoの右鎖骨辺りに
装着されたため
病室に戻って間もなく
まだ意識がハッキリとしていない
Ryoはカテーテル部を指差し
『どうしてこんなことしたの?
ママ…痛いよ…』
消えそうな声で…泣きながら訴えました

心の中では…
Ryoを抱きしめ
一緒に泣きたい自分が
いましたが…
私の泣き顔など見たこともない
Ryoにショックと…
不安を増大させてしまうことが心配で…

『ごめん、ごめん
ママ言ってなかったんだね』
(カテーテルのことは
本当は…あえて言わなかった)

『今まで、足と手を交替に
点滴の針を入れてたけど…
これからは針も刺さなくていいし
手も使えるし、歩けるんだよ』

『ママの嘘つき』と言われても
仕方ない…私の…かなり強引な…
『カテーテルになってよかったね』
的な言葉に…

Ryoは
『そうなんだ…
ママ…ちゃんと言っといてよ…
でも…痛い…』

えっ…納得してくれたの!?

無力で…気の利いた言葉一つ
かけてやれない私は

Ryoの素直な心に
いつも救われました

ありがとうRyo

ママはRyoが大好き

愛してるよRyo


再び眠ったRyoを見届け
トイレに駆け込み
声を出して泣きました

私の涙が
枯れることはありませんでした




















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