涼しい季節になると、動物達の飲水量は減少し、それに伴って排尿回数や尿量も少なくなります。
そこで問題となるのが、特にネコに多い下部尿路疾患です。
※下部尿路疾患とは・・・膀胱から尿道でおこる病気
下部尿路疾患になると、何度もトイレに行くが尿が出ない、排尿痛、血尿などの症状がみられます。
ひどい場合には、これらが原因でで出来た結晶、結石、炎症生産物(膀胱粘膜が剥がれたもの)などが尿道に詰まり、尿が出なくなる事があります。
これは「尿閉」といって、すぐに閉塞を解除し尿を出してあげなければ命に関わる、とても危険な状態です。


ではなぜこのような病気になってしまうのでしょうか?
飲水量や排尿回数の減少は、寒さだけが原因ではありません。
①運動不足
②肥満
③多頭飼いによるトイレ数の不足
④トイレが汚れている
また、食餌(人の食べ物、下部尿路疾患に配慮されていない食餌など)も要因としてあげられます。
どうでしょうか?
お家のネコちゃんに当てはまる事はありませんでしたか?
これらの問題を解決するためには、
①よく遊んであげる
②正しいお食事の選択
③トイレの数は猫ちゃんの数+1つ
④最低でも1日1回はトイレの掃除をしてあげる
⑤水を飲める場所を複数用意する
運動、正しい食生活、ダイエット
人間でも健康のためには大切な事ですよね。
これからの季節、ネコちゃんと一緒に健康維持を心掛けましょう!
アイリス動物病院