∞手袋を買いに∞
∞指先があまりに冷たかったので、手袋を買いに、駅ビルへ。
<推敲後>
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」とつぶやきました。
∞当時、20歳の南吉は、周囲にいる大人たちに対して不信感を抱いていたと考えられます。
∞私好みの手袋が一発で見つかりました*\(^o^)/*
いちいち外さなくてもいいなんて、便利ですよね?
∞手袋も進化してるんですね!
∞子どもの時に感動して泣いた<ごんぎつね>と共に、印象深い本です。
∞出版社によって、挿絵が違うのですが、黒木健さんの丁寧に描かれた温かみのある絵が好きです。
∞あらすじは…母狐が、手が冷たくて真っ赤になってしまった子狐に、本物のお金をもたせ、片手を人間の手にして「絶対、人間の手を出して、手袋を買っておいで」と言い聞かせ、街へ行かせます。
∞あらすじは…母狐が、手が冷たくて真っ赤になってしまった子狐に、本物のお金をもたせ、片手を人間の手にして「絶対、人間の手を出して、手袋を買っておいで」と言い聞かせ、街へ行かせます。
帽子屋の戸が開いた時、子狐は眩しくて、狐の手を出してしまうのですが…
お店の主人は、お金が本物だとわかると、赤い毛糸の手袋を、黙って子狐に渡してくれました。
帰り道に、家の中から、お母さんの優しい子守唄が聞こえて来て、お母さんが恋しくなり、家路を急ぎました。
子狐は、母狐に「人間って、ちっとも恐くないよ」と言いますが、
母狐は「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやきました。
と、言うお話です。
∞このお話の意図する所は、絵本にしては珍しい位、意見が分かれます。
∞お母さんは人間の怖さを知っているのに、なぜ?子狐だけを危険な場所へ行かせたのか?
∞帽子屋の主人は、狐だとわかったのに、なぜ捕まえなかったのか?(お金が本物だったから? 優しい人だったから?…など)
∞物語の最後に、母狐が言う「ほんとうに人間はいいものかしら」は、何を意味するのか?
∞私は<新美南吉記念館>にヒントがあるように思います。
∞実は、母狐の言葉は、原稿締切直前に、変えられているのです。
∞<推敲前>
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間がいいものなら、その人間を騙さうと
した私は、とんだ悪いことをしたことになるのね。」とつぶやいて神さまのゐられる星の空をすんだ眼で見あげました。
<推敲後>
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」とつぶやきました。
∞当時、20歳の南吉は、周囲にいる大人たちに対して不信感を抱いていたと考えられます。
物語に、それを重ね合わせているのではないでしょうか。
∞そこで私の見解は …
∞帽子屋の主人はいい人かもしれないが、人間には悪い人、酷い人もいる。
過信は良くない危険である。
∞人を騙せば、痛い目に合う、正直に生きでいくことは、大切である。
こんな感じでしょうか?
∞手袋をきっかけに、年末に思いっきり考えてしまいました。
∞皆さんは、南吉さんは、何を言いたかったと思いますか?