
∞男の子は天使ですが、女の子は蝶なんですよね。なんかちょっと不思議な組み合わせですよね?
私は、この絵を見た時、天使と妖精なのかな?って思いましたが、
実はこれは、ギリシャ神話に登場する、キューピットとプシュケのファーストキスの絵なのです。
∞プシュケはとても美しく、それに美の女神アフロディーテは嫉妬し、
プシュケが、一番下劣な男を恋するようにと、息子であるキューピッド(エロス)に、恋の矢を打つことを命じます。
キューピッドは、間違って自分に矢を刺してしまい、プシュケに恋をしてしまいました。
プシュケは、キューピッドから「絶対、僕の姿を見ないで!」と言われていたのに、疑いを持ち、約束を破って、炎を照らして、キューピッドの姿を見てしまいました。
「愛は疑いとは暮らせない!」
と言い残し、姿を消したキューピッドを必死に探しあて、母親のアフロディーテから与えられた、数々の試練に耐えたが、最後に力尽きて倒れてしまったプシュケに「真実の愛」を感じたキューピッドは、ゼウスに結婚の許可を得て、めでたく結ばれます。
やがて、キューピッドとプシュケの間には、娘が生まれ、その名を「悦び」としました。
プシュケのシンボルは蝶で、恋人達の守護とされ、
「愛は疑うことではなく信じること」と恋人達に囁く役目をしているそうです。
∞この絵には、こんな物語と意味があったのです。
∞二人の愛には、自分を乗り越えた強さがあります。
自分を信じる気持ち、相手を信じる気持ちは、大切なことですね。
但し、自分への過信は、失敗や傲慢さに繋がり、相手への過信は、裏切りに繋がることがあります。
何事も「…すぎる」ことは良くありませんね。
自分を謙虚さを持ち信じ、相手を見極めながら信じること、が大事だと思います。