∞施設を退所∞

∞今日は、病室に泊まっています。


∞昨日、父が１ヶ月半、お世話になった特養施設を退所しました。


∞３ヶ月しか入院出来ない病院を７ヶ月、頑張って居座り、
市内の老健施設や特養施設の全て、
２０ケ所近くを訪れ全て申し込んでいましたが、
どこも《７０～８０名》待ちで、途方にくれていた時、


∞まるで、天の助けのように、
たった一つ！
新設のこの特養施設が、父を受け入れて下さいました。
本当にありがたかったです。
家族で、手を取り合って泣きました。


∞施設のオープンと同時に 、二階の一番良い部屋に入所させて頂き、
職員の方々も、家族以上に、手厚い介護をして下さいました。ありがとうございます。


∞施設へは、タクシーで、往復5000円かかるのですが、
母と妹は、まめに通ってくれていました。


∞私の家族も休みの度に父の元へ行きました。


∞職員の方々と家族の愛情の中、
父は、表情も豊かになり、話も沢山してくれるようになりました。


∞忘れていた《スプーンを持つ》ということを思い出し、
一生懸命食べていました。


∞医師から《余命》を告げられていましたので、その時が来る迄は、この施設でお世話になれる！
と思っていました。

∞ところが．．．
私が被災地へ行く、一週間ほど前から、風邪による胃腸炎で、下痢をしていて、５月１５日、血圧が２００迄上がり、
緊急入院となったのです。


∞１５日は、丁度、被災地から帰ってくる途中でした。
『父に呼ばれた』感じでした。


∞父の変わり果てた姿に唖然でした。
２週間も昏睡し、
危篤状態が続いていました。
私も何日間か病室に泊まりこみました。
葬儀の準備もしました。


∞その後、目が動い たり、僅かに反応出来るようになりました。しかし、それ以上の回復は難しく、

∞太股と鼻から胃に《チューブ》を通して、栄養を流し込んでいます。
つまり．．．
《延命》です。
これは、私の本意ではありませんが、
病院であるいじょう、致し方ないことですね。


∞顔も体もやせ細り、この状態では、
とても施設には戻れません。


∞こんな流れがありまして、退所することを決断しました。
辛い選択でした。
残念です。


∞荷物を運び出し、がらんとした部屋が、もの悲しかったです。