この記事は、ソラマメブログ で過去に紹介した記事より
抜粋したものです。
最初は、ブログのネタに困って、
有名で、不思議な歌詞の曲を調べてみよう
と書き始めた記事ですが、
読者の皆さんとあれこれやりとりをしているうちに
自分でもビックリの結末に到達した、
とても思い出深い記事です。
調査した曲は、サイモン&ガーファンクルの名曲、
Scarborough Fair (スカボロー・フェアー)です。
それでは、どうぞ^^
(考察1)
Waterlandの uotaさんのブログで John Lennonの
「Happy Xmas」が紹介されていました。
ちょうど、あたしも日本のジャズシンガーの noonさんの
新しいアルバム「Homecoming」の中の
第1曲の「Scarborough Fair」が気に入っていて、
(有名な Simon & Garfunkel のカバー曲です)
何度も聴いているうちに、ふと歌詞について考えてみようと
思ってしまいました。(今まで考えなかったのかよ~><)
まずは、歌詞を書きますと・・・
Are you going to Scarborough Fair ?
(スカボローの市場に出かけるの?それなら・・・)
Parsley, sage, rosemary and thyme.
(パセリとセージ、ローズマリーにタイム) ※香辛料の名前です・・・
Remember me to one who lives there.
(そこに住んでいるあの娘によろしく伝えてください)
She once was a true love of mine.
(彼女は僕のたった一人の大切な人でした(意訳^^;))
意味不明!! ><
なんでパセリとセージとローズマリーとタイムなんだ~?
あたし的に解釈すると、これは呪文なのです!
(あっ、断言しちゃった・・・^^;)
スカボローフェアーって実際にあったそうですね。
スカボローという中世の街で商人達が集う大きな市場だったそうです。
きっと、パセリやセージ、ローズマリー、タイムなどの香辛料が
たくさん売られていたのでしょうね^^
さてさて、サイモンとガーファンクルで有名なこの曲・・・。
原曲はイングランド民謡であるそうですが、
メロディーも色々あるみたいなんです。
サイモンとガーファンクルのメロディーじゃないの~^^;
というわけで、こちらのニコニコ動画を紹介いたします。
(全然違うメロディーだけど、あたしは両方とも大好きです^^)
異国風・民俗音楽(ニコニコ動画)
とにかく不思議な曲ですね。(まとめになってないよ~><)
※ソラマメブログ 2008/12/25 記事より
(考察1)に関するコメント
わたしの訳が間違ってるかもしれませんが、
もしもスカボロフェアにいくことがあれば
わたしのことを忘れないでと伝えてください
その娘に伝えてください
針も使わず縫うこともせずに麻のシャツを作ること
海と岸辺の間に1エーカーの土地を見つけること
皮の鎌で収穫してヒースの束に入れること
それができれば二人は結ばれると
ちょっと無理ですよね^^;
そして、それに畳掛けるように
深い森の丘の傍ら、雪の上の雀の足跡
毛布に包まって眠る子ども
進軍ラッパの音も気がつかずに
丘の傍らで落ち葉に洗われる墓石
銃を磨く一人の兵士
戦いの火蓋が切られ、緋色の軍隊に炸裂する閃光
将軍たちは兵士たちに突撃を命じる
何のための戦いであったのか
もう彼らも覚えていない
・・・あってるかな^^;
ちょっと気になるのが the grave なんです。
a grave でも graves でもない。
いったい誰のお墓なんでしょう・・?
もしかしたら彼自身のお墓なのかな・・・
無理なお願いというのは、
the grave なんですね。
うわー、頭が痛くなってきたー^^;
ちょっと、この大問題は次回の記事で考察してみますね。
(考察2)
前回の記事 『Scarborough Fair 考』でコメント欄に
書きこしてくれたmizukiさんのご指摘は・・・
サイモン&ガーファンクルの歌詞には、裏歌詞が付いてて
そこに書かれた the grave という言葉が気になるとのこと。
さっそく、裏歌詞を書いてみます。
On the side of a hill in the deep forest green
(深い森の中の丘の斜面)
Tracing a sparrow on snow-crested ground.
(雪の頂には雀の足跡)
Blankets and bedclothes, a child of the mountains
(毛布とパジャマに包まれて、山脈の子供がひとり)
Sleeps unaware of the clarion call.
(進軍ラッパの音に気付かずに眠っている)
On the side of a hill, a sprinkling of leaves
(丘の斜面に散った木の葉)
Washes the grave with silvery tears.
(美しい涙でそのお墓を洗う)
A soldier cleans and polishes a gun.
(ひとりの兵士が銃を磨いている)
War bellows blazing in scarlet battalions.
(戦がはじまり、緋色の軍隊の砲音がこだます)
Generals order their soldiers to kill
(将軍は兵士たちに殺せと命じる)
And to fight for a cause they've long ago forgotten.
(とうに忘れられた大義のために戦えと命じる)
訳は合っているのかよくわかりません^^;
(だってこの歌詞って文章になってないよね!)
ところで・・・ mizukiさんの指摘された2番の歌詞の
the grave ですが、たしかに a grave でも
graves でもないですよね。
the が付くということは特定のお墓ですよね 。
誰のお墓なの・・・??
あたしが分かんないのはその前の Washes なんです。
三人称単数現在のs が付いていますが、主語は誰ですか?
a sprinkling of leaves(少数の葉っぱたち) は複数なので、
もしこれが Washes の主語だとおかしいように思うのですが。
(なにか間違っているかな?? ^^;)
誰かご意見・ご回答がありましたら書きこしてください^^
※ソラマメブログ 2008/12/27 記事より
(考察2)に関するコメント
これは a sprinkling が単数で主語なので
a child of the mountains Sleeps と同じです。
風邪で舞い落ちた一群の葉っぱが墓石をなで、
あたしの辞書の例文が
A sprinkling of people were sitting about.
で複数扱いだったのですが、
インターネットの文章を探してみると、
A sprinkling of warm snow brings rail chaos
と使われているので、単数で主語になれるんですね。
でも、歌詞の意味は相変わらず?・・・^^;
(考察3)
連載「Scarborough Fair 考」シリーズ!!
ここでは、有名なスカボローフェアの歌詞を考察しています。
まずは、前回、前々回の記事を読んでくださいね^^
まずは、前回の記事のコメントで mizukiさんに教えてもらった
ご意見から歌詞の訳の修正をさせていただきます。
On the side of a hill, a sprinkling of leaves
(丘の斜面に散った木の葉は) <== "は" を追加^^
Washes the grave with silvery tears.
(美しい涙でそのお墓を洗う)
丘の斜面にあるお墓のうえに、ちらほらと落ち葉が
残っていて、それが朝露で濡れているんでしょうね(推測)。
さてさて、この裏歌詞ですが、民謡の原曲にはこんなのありません。
これは、サイモンが勝手に作った歌詞ですね。
てことは、何かのメッセージである可能性が強いです。
この曲がS&Gによって発表されたのが1966年だそうですが、
そのあたりで勃発した戦争って・・・?
ベトナム戦争!!
この裏歌詞は明らかにベトナム戦争に対する反戦歌ですよね。
(そもそもスカボローフェアの歌詞を考えるきっかけになったのが、
uotaさんの書いたブログのハッピークリスマスの歌詞だったんですが、
どちらも反ベトナム戦争の歌ってことで、奇妙な一致^^;)
そこで、あたしが気になっていた1番の歌詞の中の言葉
a child of the mountains
なにそれ? 山の子供? しかも mountains は複数形?? ^^;
mountain だと "山" ですが、mountains だと "山脈" だそうです。
mountains ってベトナム戦争のなにか象徴的な言葉なのでは・・・?
インターネットで検索検索^^ あったよー!!
ベトナム戦争で北軍が南ベトナムの土地にいる仲間に
物資を送るためにつくられた重要な補給路が
南北に伸びるチュオンソン山脈(別名アンナン山脈)の
ホーチミンルートと呼ばれる険しい山道だそうです。
アメリカ軍はこの補給路を断つためにここを攻撃拠点としました。
山脈の人々が住む平和な地域を・・・
あ、歌詞がそのまま当てはまりますね。
(だんだん怖くなってきました><)
ベトナム戦争は最初は植民地からの独立を目指すベトナムと
フランスの戦いだったそうですが、ベトナムの独立を社会主義大国の
中華民国とソ連が後押ししたために、資本主義大国のイギリスと
アメリカが介入してきて、やがて、アメリカがおす政府軍とソ連が
背後に控えた北ベトナム軍との戦いへと移っていきます。
(あたしは歴史全くだめで、ネットによると・・・です^^)
それが、すでに忘れ去られた大儀名文のためになんですね・・・(怖い)
さて、最後に裏歌詞の the grave ですよね。
なんで the がついているんでしょう?
誰か特定の人の墓石なのでしょうか?
歌詞から明らかにお墓は現地にあります。
つまり、ベトナムの丘にあります。
ということはアメリカ人のお墓ではなさそう・・・。
名もなきアメリカ兵士のお墓かもしれませんが、
2番の歌詞の中では本格的な戦争はまだはじまっていないし。
でもひとりの兵士が銃の手入れをしていますね。
この人は北ベトナム軍のゲリラ部隊のベトナム人の
少年なのではないでしょうか?
相手が大砲とか化学兵器を持っていることも知らずに
銃で戦おうとしているんですね。(怖い)
思うに、ベトナムの丘にある、そこのお墓ということで
the grave なのでは・・・?(議論から逃げちゃった^^;)
ゲリラ軍か戦争に巻き込まれた村人のお墓なんじゃ(だめ?)
と色々調べていたら・・・またまた厄介な事が~><
裏歌詞の1番の雀の文章には2説あるみたいですね
① Tracing a sparrow on snow-crested ground
(雪の頂の地面のうえにいる1羽の雀の追跡)
② Tracing of sparrow on snow-crested brown
(頭の一部が白い羽毛になっている茶色の雀の追跡)
だって。なんか歌詞を聴いてみると ground と歌っているように
聴こえるんだけど、crested と ground が反対語なので
意味がおかしくなってしまう。それで、②が有力らしいのですが、
こっちも snow と brown が相性が悪い言葉なんですが^^;
んもー、どっちでもいいやー>< それではまた~^^。
※ソラマメブログ 2008/12/27 記事より
(考察3)に関するコメント
その部分私にはブラウンと聞こえます。
頭の白い雀はご存知無いかも知れませんが、
勝手な憶測で裏づけはありませんが、
テキトーに書いているだけなので、
頭の白い雀をやっぱり歌っているんでしょうかね?
だとしたら、どういう意味なんでしょう?なぞだ~。
白頭鷲はアメリカの国鳥であり象徴です。
白い頭の鳥が鷲ならば、それは強いアメリカの象徴なんだ!
えーー、わかりそうでわかんない^^;
もうちょっとゆっくり考えて見ます^^
(以前の記事をお読みでない方は、先に読んでおいてくださいね。)
さてさて、第3弾記事のコメント欄での ojiさんの指摘を考えてみます。
(ojiさんって、王子さん?おじさん?おじいさんじゃないですよね^^;
ごめんなさい・・・話をもどします)
ojiさんの指摘は、雀の文章は②の文章が正しくて、
白い頭の雀とは、白頭鷲が象徴のアメリカを皮肉っているのでは?
ということです。
おおおおおお!!!すごく感動しちゃったのはあたしだけでしょうか?
白頭鷲は英語を調べると Bald Eagle です。
それじゃあ、裏歌詞も Bald Sparrow とすればいいじゃないか?
とも思われますが、さすがにそれでは皮肉が直接的で
歌全体のイメージを裏歌詞で壊してしまいますよね。
この裏歌詞はベトナム戦争反戦歌なんだけど、
ぱっと聴いただけではそれがわからないように、
でもよ~く読むと一言一言が戦争を皮肉っているように・・・
と繊細に緻密に書かれていますよね。
そう考えると sparrow on snow-crested brown は確かに
今のアメリカは、偉大なる鳥の王様の白頭鷲ではなくて、
頭が白いちっちゃな雀だよ!ってサイモンが皮肉っているのかも。
そこで、またまた歌詞の訳を訂正いたします。
On the side of a hill in the deep forest green
(深い森の緑に覆われた丘の斜面で)
Tracing of sparrow on snow-crested brown.
(頭だけが白くなっている茶色の雀が追いかけてくる)
Blankets and bedclothes, a child of the mountains
(毛布とパジャマに包まれて、ひとりの山脈の子供は)
Sleeps unaware of the clarion call.
(進軍ラッパの音に気付かずに眠り続ける)
mizukiさんがこの歌詞は nで韻を踏んでいるといってました。
green と brown が韻と色とで揃えているのかもしれません。
(どちらも韻を踏まなければ無くてもいい単語ですよね)
Tracing of sparrow ですから、意味は雀の追跡ですが、
米軍によるホーチミンルートでの北ベトナムゲリラ軍の追跡。
つまりは米軍のベトナム戦争への進行を意味するのかも。
でも、そんな行為は偉大なるアメリカの行為ではなく、
お前らは今は単なる雀に過ぎないんだぞ!という皮肉・・・。
なんか長い考察をして、訳のわからない裏歌詞の意味が、
とくに不可思議な単語の mountains や sparrow が解明されて、
よくわかったような気がします。(超自己満足^^)
あと、わかんないのは the grave の the くらいかな?
mizukiさん、解明して~・・・^^; ちゃんちゃん。
※ソラマメブログ 2008/12/28 記事より
(考察4)に関するコメント
感動しました!
さすがミステリーの女王あいちゃさん!名推理です!
なるほどベトナム反戦の歌だったんですね。
わたしはスカボロフゥアが英国にあるのと、scarlet battalionsから
雪で覆われた山頂というイメージからも
でもでも、もう一度歌をよく聞いてみると・・
確かにgroundではなくてbrownに聞こえます。
もしgroundであれば、
でもbrownであれば、snow-crested がbrownの修飾になるのは
そうすると、brownはsparrowにかかる形容詞になります。
普通の文章に並べなおすと、a brown sparrow on snow-crested ですね。
ここで鍵となるのがsnow-crestedのハイフンです。
crestは鳥のトサカや頭の上にぴょこんと立ってる羽根です。
もし、snow crestedであれば、その前の単語が鳥ですし、
でもハイフンが着くと、てっぺんに雪をかぶった、
さらに、その後にbrownを置いて色の対比を強調させています。
ということは、てっぺんに雪をかぶったような白い頭の茶色い雀、
さて、あいちゃさんの仮説を受けてわたしも補足を少々^^
bedclothesは寝具の事を指し、寝巻きなどの衣服は含まないのです。
ベッドでなく、わざわざbedclothesと言ってるのは、
おそらく野宿なのでしょう。
さらに、なぜdeep forest greenにわざわざgreenがついてるんでしょうか。
雪は降っていないんですね!
では、文章を並べなおしてみます。
a child of the mountains(主語)
(who has been)
Sleeps(動詞)
(with)Blankets and bedclothes(動詞の状態)
unaware of the clarion call(動詞の状態)
On the side of a hill in the deep forest green(少年の寝ている場所)
あいちゃさん、お見事!!
目からうろこです!!
追伸
アジアチックな山・・
この重要なヒントに気がつかなかったーw
はじめてです。ありがとうございます^^
追伸で、重要なヒントといわれても、あたし謎かけしてたんじゃなくて、
bedclothes はおっしゃるとおりですね。
「パジャマなどの衣類は含まれない」と書いてありました><
なるほど~。前の文章の続きで with が省略されているんですか!
あと、green はわからないですね。確かに無くてもいい言葉だもんね。
webで調べると、ほとんどの和訳は、雪の山の情景になっていますが、
greenと歌ってるのに、雪の上の雀の足跡ではおかしいですよね。
このことからもsnow-crestedは白い頭の茶色い雀、
深い緑の森・・・牧歌的な描写ではなくて、
ちょっと言葉足らずでしたので補足です^^
withはあってもなくてもいいのですが、bedclothesもついてるので
green があるから、
snow の訳は
「雪」ではなくて、
「雪のような」ということですね。
