今回は、私の視界を広げてくれた親の会メンバーの言葉について。

「学校に行きたがらない親の会フラワーズ」のブログに寄稿しようとしましたが、定例会スケジュールもあって字数オーバーなので、自ブログに掲載します。後で、リブログされますが、追加のメッセージもあるので、そちらも読んで頂けると嬉しいです。

80歳を越える父が「商店街を通ったから鶏の唐揚げを買ってみた」と様子を見にきてくれました。息子は、その商店街は古臭くて、売れ残りと美味しくない物ばかり、という“思い込み”が強く、一口で、「まずっ。こんなもの食えるか」。そこから、この唐揚げの肉はパサパサで衣はベタベタしていて最低、商店街で買った**もまずかった、商店街で買う奴はバカだ、こんな物を売っている商店街に未来なんかないわ、と、もう忘れましたが、他にもいろいろ罵詈雑言を並べ立てました。

息子は、ちょっと気に入らないことがあると、責めるような激しい口調で、不平不満を言い続けます。私は、妹だけで兄弟がおらず、そして、幼少期に同居していた亡き祖父も父も夫も穏やかな(というより無口な)人柄なので、男声の不平不満の罵詈雑言に慣れておらず、それを聞いていると不快な気分、悲しい気持ちになり、止めて欲しいということでイライラしてきます。

ただ、SMILEを受講した後でしたから、Iメッセージで伝えました。「美味しくないのね。あなたは味に敏感だからねぇ。ママには普通の味だけどねー。おじいちゃんがわざわざ買ってきてくれたことが嬉しいし。おじいちゃんは、美味しくないとは知らなかったから。そこまで言うと、おじいちゃんの親切を否定しているみたいでママは悲しいわ」。息子は、黙りました。

ここで正直に暴露しますと、内心では、「うるさいわ」と悪態をついていました。

翌日、繰り返し受け続けていたSMILE講座があり、この話を愚痴りました。すると、フラワーズのメンバーでもあるKさんが、
「わぁ、商店街の将来を心配してあげるなんて、すごい優しい子やん」。

この言語化で目からウロコが落ちたというか、もやもやが昇華したというか。「そうか、彼の怒りの根源(一次感情)は不安か心配なんだ」と腹落ちしました。

さらに、Nカウンセラーから、「お母さんには、思っていることをそのまま言っても安心だと思える関係になったのよ」という言葉。自分のこれまでの関係改善努力を認めてもらえたと嬉しくなりました。

後日、中学校のスクールカウンセラーの臨床心理士の先生から、
「悪態をつけるくらい元気がたまってきていますね」
「嫌なことがあったとき、人によって納得する方法は違うんですよ。飲み込む、こういうこともあると受け入れる、戦う。息子さんの場合は、不平不満を吐き出して、誰かに聞いて共感してもらうことで、立ち直り、次の段階へ進んでいくようです」
「世の中は、正しいということよりも、声が大きく口が立つ人が勝ちやすい。親を相手に練習していると考えるのもありでは」
と言われたことも心の支えになっています。

今は、彼が聞くに堪えない不平不満、罵詈雑言を言い始めると、Kさんの顔が浮かび、そして、「彼は、何か心配か不安なんだろうな」と冷静に妄想し、「そっか、……だよね。せっかくの***が残念だよね。@@@が心配だよね。それだとやる気下がるね」などと返せるようになりました。

親の会では、悩みを話し、コメントをもらうことで、気付きや反省が生まれ、辛い事態によりうまく対応できる技法を身につけられるようになり、本当にありがたく思っています。