9月1日。学生は夏休み明けのちょっぴり寂しい1日目。

私は短大の夏期集中講座で「日本の衣文化と着付け実習」なる講座を担当。

気合いを入れて朝から着付けして出勤しました!



買ったきり着ていないおニューの浴衣をきもの風にコーディネート。

9月に入ったので、まだ暑いけれど盛夏の装いというわけにもいかず、

ぎりぎりの線で考えました。



浴衣は透明感のある青なので、本来は白の帯を合わせるところ、

少しだけ秋っぽく、からし色の半幅帯にしました。

それに合わせてバッグも茶系。

でもこれはカットしたアクリルの編み込みなのですき間もあるし、

きらきらして重くならないのです。

足袋も白い綿レースを。



夏の余韻と秋の気配、感じていただけたかな?



まだ未成年の女子学生たちを見ていると、

20歳できもの学院に入学し、

伝統色に出会った自分を思い出します。



美しい日本の色と、その色名の由来 -----。

こんな世界があったのだ!と、ただただ感嘆しました。

それまで、これといって夢中になるものがなかった私が、

はじめてライフワークを見つけた気がしました。



それが、色彩の仕事を目指した最初のきっかけでした。



時を経て、今は色彩も着付けも仕事にしているのは、

なんて幸せなことなのだろう、と思います。