涼しくなって、着物の帯つき姿の女性をよく見かけます。

失礼にならない程度に、と気をつけながらも遠目からじっと見てしまいます。



先日も、すれ違った30歳後半からくらいの女性の、

肩の力が抜けた自然な着こなしについ見とれてしまいました。

また、電車で乗り合わせたモノトーンで決めていらしたマダムの、

貫禄のある風情もいいな、と思いましたし、

若いお嬢さんが、アンティ-ク風なものをおしゃれに着ているのを見るのも楽しいです。

着物の色柄とご本人が合っている事はもちろん、

やはり着付けがちゃんとしていることが上品さには欠かせないものです。



しかし、残念な例も。

表参道を歩いていた時のこと。

ピンクの綸子の着物にグリーンの帯のお嬢さんが、私の前を歩いていました。

衿も奇麗に抜けていて、帯の山もぴしっと着付けされていました。

ただ、お友達とのおしゃべりに夢中になっているせいでしょうか、

肩もふらふら揺さぶって歩かれるので、とっても違和感がありました。

視線を下ろすと、外股でお歩きになっていらしたのでした。



着物と呼吸を合わせ、日本人であること、女性であること、に浸ってみれば、

おのずと振る舞いも変わるはず。

ちょっとしたしぐさや歩き方で、そういう感性って伝わってしまうのですね。

後ろ姿を見送りつつ、我も冷や汗。。。