・・・・・・・・・・・昨日の続き・・・・・・・・・・・・・・・・







朝目が覚めると まだみんな眠っていた。


時刻は6時前。


ふと 気になって部屋を見渡してみると


ガラスケースに収まった 日本人形が目に止まった。


綺麗な黒髪のストレートで


あたしは 夜中に出会った女性を思い出していた。


よく見てみると その人形。。。左足のぞうりの鼻緒が切れている・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!


・・・・・・・・・・・・・ゾっとしてしまった。。。


『まさか そんな変なことはあり得ない。。。』


そう思い直して あたしはそれから7時半まで眠った。。。

















朝食を済ませて チェックアウトの時間。


フロントで鍵を返し 精算をする母の隣で待っていたあたしは


信じられないものを見た。


フロントのカウンターには 昨日から今日にかけての宿泊客のリストがあって


チェックアウトした客室の番号には


フロントの人が赤ペンで 二重線を引いていた。


もちろん たった今精算を済ませた あたし達207の番号にも


赤で二重線が引かれてた。


ところが 208の番号自体が


リストに無かったのだ。。。


あたしは思わず 『隣の208は書くの忘れちゃったのかな』


って 母に小声で言った。母が不思議そうな顔をしていると


あたしの小声が聞こえたのであろう。


フロントのお姉さんが・・・


『お隣の208号室は 昨日は誰も泊まってないから書いてないのよ』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぇ・・・。















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実話です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








                           



               








                                終わり