これは全件母からの着信の数。それも1日の。

※あくまでも多い日の数だけれども。

 

発症前、母はスマートフォンを使用していた。

母には友人知人が多かったため、利用料金の面だけを考えてすぐに解約してしまうのは得策とは言えないと考え保留していた。

回復した時のリハビリの道具になるかもしれないとも考えて…。

とはいえ、オプションを解約してもなお、利用せず放置していただけであるにも関わらず利用料金が月に1万円超かかっていたため、格安SIMを提供している会社さんに乗り換えることに。

現在のサービス付き高齢者住宅に移った頃(2018年10月頃)、MNP転出手続きを済ませ、新しいスマートフォンを母のもとに置いてきてみたのだった。

(らくらくホンのように、必要最低限のトップ画面にカスタマイズ出来るアプリを入れた上で)

 

母は『スマホ使ったことないから使い方分からないよ』(記憶が飛んでいる)と話すのだが、いざスマホを触らせてみると、手指が使い方を覚えているのか、某黄緑のメッセージアプリを開き始めたのだった。

 

そこからしばらくは母から何の連絡もなかったのだが、年末あたりになって突然、電話が来始めるようになった。

電話とメッセージアプリが使えるようになったことそのものは、とてもすごいことだと思う。

ただ、その電話が時間帯と回数問わず、ひっきりなしにかかってくるようになってしまったのだ。

それこそ、夜中の2時3時あたりにかかってくるのは当たり前。

こちらが着信音で起こされてしまい寝不足になってしまうため、就寝時はマナーモードに。(アラームが鳴らなくなってしまうのは困るので、サイレントモードにはしなかったが…。)

 

母は今日が何月何日か何曜日何時何分かが分からない。

確認すれば把握出来るが、それをしようとしない。

※回復期リハの時は、日付と曜日とその日の予定とその時間を自由に貼り替えられる小さなノートを首から下げていたが、サ高住に移ってからすっかりやらなくなってしまった。ノートが重いのだという。

ならばと、100均の材料で、日付と曜日を変えられるツールを作り卓上に設置したのだが、こちらの日々の声かけなくしては全く変える様子もなく。声かけをしても「変えたよ!」(実際には正しい日付と曜日に変わっていない)の一点張り。

だから、今が相手に電話をかけても良い時間帯なのかどうかも分からないというわけだ。

ただ、本能のままに、「暇だから」「眠れないから」と電話をかけてくる。

その結果が着信履歴73件である。

 

妹のもとにも祖父のもとにも電話が入っているとのことで、「これは困ったな」と総員の意見が一致。

『8時〜22時までの間は電話OK。それ以外の時間は電話NG』と、決めたルールを大きく書いて、母の部屋の卓上に置いて来た。

しかし、結果として何の効果もなかった。

そのルールを確認する習慣と日付曜日時間の感覚がないからである。

あとは、遂行機能障害と社会的行動障害により、行動や衝動を制御することも難しくなってしまったから。

 

仕事から帰る途中で改めてスマホを確認した時に、この着信履歴(=伝言メモの数)を目の当たりにすると、仕方がないと思う一方でげんなりしてしまう自分がいるのもまた事実。この前は、必要な伝言を確認するまでに20分かかってしまった。

『◯◯でーす。電話くださーい。待ってまーす。』(仕事中約3分おきに同内容)

『夕飯食べたから寝まーす』(夕飯後数分おきに同内容)

大体がこの2パターン。伝言が聞こえた瞬間に削除ボタンを押す単純作業を繰り返す羽目に。

さて、家族としてどのように働きかけ、声かけをし、補助ツールを作ったら良いものか。考えあぐねてしまう。